第72回プライムタイム・エミー賞

第72回プライムタイム・エミー賞の概要

第72回プライムタイム・エミー賞は、アメリカのテレビ業界における権威ある賞の一つであり、2020年に開催されるエミー賞の一環です。この年の賞は、2019年6月1日から2020年5月31日までの間に、プライムタイムに放送された優れたテレビ放送作品に贈られました。授賞式は2020年9月20日にカリフォルニア州ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで行われました。しかし、世界規模での新型コロナウイルスの影響を受け、式典は例年とは異なり、候補者一人ひとりが指定した場からのリモート中継形式で実施されました。

司会は人気コメディアンのジミー・キンメルが務め、授賞式はアメリカのABCネットワークによって生中継されました。主要部門に加え、プライムタイム・クリエイティブ・アート・エミー賞の授賞式は9月14日から17日、さらに19日にも行われ、手続きが進められました。

ノミネートの発表

ノミネート作品の発表が行われたのは2020年7月28日で、業界で著名なレスリー・ジョーンズ、ジョシュ・ギャッド、ラバーン・コックス、タチアナ・マスラニーがその司会を引き受けました。この年の主要部門においては、最も多くノミネートされたのは『ウォッチメン』で、11部門に名を連ねました。その後に『サクセッション』が10部門、『オザークへようこそ』が9部門と続きました。さらに、主要部門以外のクリエイティブ・アート賞を加えると、『ウォッチメン』は計26、次いで『マーベラス・ミセス・メイゼル』が20、『オザークへようこそ』と『サクセッション』はそれぞれ18のノミネートを獲得し、大きな注目を集めました。

また、ネットワーク別のノミネート数では、Netflixが主要部門だけで37、クリエイティブ・アート賞を加えると合計160のノミネートを持つこととなり、これは史上最高記録の更新となりました。

受賞結果

授賞式において最も多くの賞を受賞したのは『シッツ・クリーク』で、主要部門の7部門を獲得しました。また、『サクセッション』と『ウォッチメン』がそれぞれ4部門という結果でした。クリエイティブ・アート賞を含めると『ウォッチメン』が計11部門を受賞し、再び高評価を受けました。その後に続くのは『シッツ・クリーク』で、総計9部門の受賞に至りました。この年が最終シーズンであった『シッツ・クリーク』は、コメディの主要部門をすべて受賞するという華やかな幕引きを飾りました。

本エミー賞は、テレビ界における多様な才能と作品に光を当て、特に新たな形式での授賞式を通じて、特別な意義を持つものとなりました。テレビ番組の世界が変化していく中で、名誉ある賞を受ける作品たちがどのように成長し続けるのか、今後も目が離せません。

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