第72回国民体育大会

第72回国民体育大会

第72回国民体育大会（国体）は、2017年に開催され、長野県と愛媛県で実施されました。長野県で行われた冬季大会は「ながの銀嶺国体」と名付けられ、愛媛県では「愛顔（えがお）つなぐえひめ国体」と称されました。大会はスローガンを掲げ、地域の特色を生かした多彩なイベントが行われました。

大会の概要

愛媛県では、1953年の第8回大会以来64年ぶりに国体が開催され、地域のスポーツ振興に寄与する重要な機会となりました。特に、愛媛県は初の単独開催ということで注目が集まりました。大会のスローガン「君は風 いしづちを駆け 瀬戸に舞え」は、地域の自然と文化を表現しています。

一方、長野県での冬季大会においては、スローガン「氷雪に かがやけ君の 技ちから」のもと、多くの競技者が参加しました。スケート・アイスホッケーの部には1,699人、スキー競技には1,782人がエントリーしました。

冬季大会：ながの銀嶺国体

会期

冬季大会は、2017年1月27日から1月31日までスケート・アイスホッケー競技が行われ、その後、2月14日から17日にはスキー競技が実施されました。

競技内容と会場

冬季大会は、長野県内の4市町村で行われ、スケート・アイスホッケーは全体で3つの正式競技が行われました。競技者たちが雪と氷で繰り広げる白熱のパフォーマンスが、多くの観衆を魅了しました。

本大会：愛顔つなぐえひめ国体

会期

愛媛県での本大会は2017年9月30日から10月10日まで実施され、前半には水泳やカヌーなどの競技が行われました。

競技内容と会場

愛媛では合計40種目以上の競技が展開され、松山市を中心に様々な場所で行われました。名所「ニンジニアスタジアム」では開閉会式と陸上競技が行われる一方、サッカー、テニス、バスケなど多彩なスポーツが地域を盛り上げました。

愛媛特有のマスコットキャラクター「みきゃん」も大会を盛り上げ、選手や観客たちに親しまれました。

全国障害者スポーツ大会

国体の閉会後、10月には「第17回全国障害者スポーツ大会愛顔つなぐえひめ大会」が愛媛で開催され、国体と共通のスローガンが引き継がれました。全体の開閉会式は国体と同じ会場で行われ、その中で正式競技に加えて、オープン競技も実施されました。

天皇杯・皇后杯

国体の成績において、東京都が天皇杯と皇后杯を獲得し、群を抜く成績を残しました。愛媛県はそれぞれ2位となり、開催地としての意地を示しました。

このように、第72回国民体育大会は各地域の特色を生かした多彩な大会となり、スポーツを通じて地域の絆を深める重要なイベントとなりました。

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