第75回国民体育大会

第75回国民体育大会概要

第75回国民体育大会は、当初2020年に鹿児島県で開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により2023年に延期されました。本大会の愛称は「燃ゆる感動かごしま国体」で、鹿児島市出身のシンガーソングライター辛島美登里によるイメージソング『ゆめ～KIBAIYANSE～』が採用されました。また、大会終了後には全国障害者スポーツ大会が予定されています。

大会の背景

国民体育大会は日本のスポーツの祭典として広く知られており、1972年以来48年ぶりに鹿児島での開催が期待されていました。新型コロナウイルスの影響により、各種スポーツイベントが中止や延期され、大会を取り巻く状況は厳しくなっていました。2020年6月には、安全を優先し、開催中止が決定され、特別大会として開催することが合意されました。

特別大会の実施

2023年の特別国民体育大会は10月7日から17日まで行われ、会期前の競技は9月16日から24日まで実施されました。大会初回には新国民スポーツ大会の旗が授与され、国民スポーツ大会の枠組みへの移行の始まりを告げるものでした。

また、鹿児島大会の特徴としては、記念すべき開催地柄、スローガン「熱い鼓動 風は南から」が共通テーマとして掲げられ、地域の特性が色濃く反映されています。

冬季大会の開催

2020年の冬季大会は、青森県八戸市及び富山県で実施されました。青森県では、氷都新時代!八戸国体としてスケート・アイスホッケーの競技が行われ、八戸市に新設された屋内スケート場が利用されました。富山県のスキー競技会「とやま・なんと国体2020」では、20年ぶりに冬季国体が地元で開催され、多くの参加者が集まり盛況に行われました。

競技と託児サービス

今大会では正式競技に加えて、全国障害者スポーツ大会も並行して開催され、さらなるスポーツの普及が図られました。また、視覚障害者向けの放送といった配慮も行われ、特に「かごしま国体・かごしま大会イベントエフエム」が開設され、目の不自由な方でも大会の模様をリアルタイムで楽しむことができるようになりました。

今後の展望

2024年に向けては「国民スポーツ大会」という新しい形態での開催が決まっており、国体という名称での開催は今回が最後となります。これにより、参加選手や観客に新たな形でスポーツの楽しみが提供されることが期待されています。また、来年度のサガ大会も控えており、県ごとの連携が一層求められています。

開催地の鹿児島県が持つ観光資源や地域の特色が今回の大会でどう活かされたのか、今後のスポーツイベントの在り方にも注目が集まります。

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