第76回国民体育大会

第76回国民体育大会の概要

第76回国民体育大会（こくみんたいいくたいかい）は、2021年に開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりました。これにより、三重県での開催が返上された事例は史上初となります。

冬季大会

冬季大会は、2021年の1月から2月にかけて、愛知県、岐阜県、秋田県の3つの県で開催される計画でした。具体的には、愛知県では「夢!きらリンク愛知国体」、岐阜県では「ぎふクリスタル国体2021」、秋田県では「美の国あきた鹿角国体」という愛称で運営される予定でした。残念ながら、秋田県でのスキー競技会は中止となり、愛知県と岐阜県ではスケート競技会とアイスホッケー競技会のみが実施される形となりました。

愛知県でのスケート競技会・アイスホッケー競技会

愛知県においては、2021年1月27日から31日の間にショートトラックやフィギュアスケートの競技が行われる予定でした。新型コロナウイルスの影響を考慮し、無観客での開催に決定し、参加県数も11県が棄権する結果となりました。

岐阜県でのスケート競技会

岐阜県においても、同じく2021年1月27日から31日の日程でスピードスケートが実施される計画でした。岐阜での開催は9年ぶりで、スローガンには「銀嶺にきらめく夢は無限大」が掲げられました。

秋田県でのスキー競技会

秋田県の鹿角市で予定されていたスキー競技会は、2021年2月18日から21日にかけて開催されることが計画されていましたが、知事の要請により中止が決定されました。この結果、スキー競技会は行われることなく、また、次回の第77回大会に向けた準備も影響を受けました。

本大会

本大会は、2021年9月25日から10月5日まで三重県で行われるはずでした。この大会は46年ぶりに三重での開催となる予定でしたが、年初からのコロナウイルスの影響が重しとなり、開催に関する方針が何度も変更されました。

中止の決定

8月18日には一部の会期前競技は予定通りに無観客で実施とされましたが、8月21日には、感染拡大を受けて本大会及び全国障害者スポーツ大会も中止するという決定に至りました。これにより、国体及び障スポ大会の双方が無観客での実施を返上された史上初の事例となったのです。

大会の影響

大会の中止により、自治体や関係団体への影響が大きく、次回開催の見通しについても困難な状況が続くと考えられます。また、競技団体からは「事前に相談もなく軽んじられている」との声も上がりました。

代替イベント

国体は中止となりましたが、陸上競技の代わりのイベント「東海フレンドシップゲーム」が2021年10月に三重県で開催されました。こちらは51種目にわたる陸上競技が無観客で行われ、他県の選手を迎える形で実施されました。

まとめ

第76回国民体育大会は、想定していた多くの開催が中止に追い込まれ、幻の大会となりました。2027年への延期も難しい状況ですが、三重県は今後、国体に替わる大規模大会の誘致を模索しているとのことです。来るべき未来のスポーツイベントがどのような形で実現されるのか、注目が集まります。

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