第77戦闘航空団

第77戦闘航空団 (JG 77) ヘルツ・アス (Ace of Hearts)

第77戦闘航空団（JG 77）は、ドイツ空軍の戦闘部隊の一つであり、第二次世界大戦において様々な戦場で活躍しました。特に、西部戦線や東部戦線、ノルウェー戦線から地中海戦線にかけて、その存在感を示しました。部隊の主要な飛行機器はメッサーシュミット Bf109であり、第II飛行隊だけは特定の期間中にイタリアのマッキMC.205を使用していたことが特筆されます。

部隊の歴史

第77戦闘航空団は1939年の5月に、第I飛行隊（I./JG77）と第II飛行隊（II./JG77）という二つの主要な飛行隊で編成されました。その後、1940年の7月5日に第III飛行隊（III./JG77）が加入し、作戦任務の範囲が拡大しました。戦争の進行に伴い、飛行隊は何度も再編成され、特に1942年1月には第I飛行隊が第5戦闘航空団に組み込まれるなど、命名の変遷がありました。

第二次世界大戦における活動

戦争の初期、1939年9月1日にはポーランド侵攻に参加し、更には1940年4月のノルウェー侵攻、そしてフランス侵攻後にはイギリス空軍との接触が見られました。特に第II飛行隊は、ノルウェーで79機を撃墜した実績を持ち、戦果を上げました。1941年5月にはギリシャ侵攻とクレタ島での強襲支援にも関与しており、第III飛行隊は新型のBf109Fに転換されました。

ソ連侵攻と再編成

バルバロッサ作戦が開始されると、第II飛行隊と第III飛行隊は南方軍集団の部隊としてソ連軍に対抗しました。この期間に多くの撃墜を達成し、特に空中戦において52機を撃墜したという戦果も記録されています。1942年には、再編成のためにノルウェーから南方へと移動し、その後は中東での戦闘にも参加しました。

地中海戦線とイタリアへの展開

JG77は1943年および1944年にかけて主に南方戦線を南下し、特にバルカン半島やシチリア、サルデーニャ島での戦闘が続きました。1943年10月から1944年の終わりまで、イタリアの戦闘機マッキC.205を装備した第II飛行隊もその活動の一環でした。

終戦とその後

1945年には、JG77はドイツ本土の防衛に移行しました。戦争の終結が近づく中、シレジアでソビエト空軍との激しい戦闘が続いた結果、多くの犠牲を払うこととなりました。指揮官であったエーリヒ・ライエ少佐もその一人であり、彼は118機撃墜の実績を持っていましたが、1945年3月7日に戦闘中に亡くなりました。

歴代の指揮官

JG77を統括した航空団司令のリストは、部隊の歴史を物語る重要な記録の一部です。その中には、様々な戦術的任務を遂行した指揮官たちが名を連ねています。

脚注

各種の資料が、JG77の活動や歴史の背景を支える基盤となっています。

参考文献

部隊の詳細な歴史を知るためには、さまざまな文献や公文書に触れることが推奨されます。

関連項目

ドイツ空軍の第二次世界大戦中の編成や他の部隊の活動についてもチェックしてください。

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