第78回都市対抗野球大会予選

第78回都市対抗野球大会の予選は、全国各地区で熱戦が繰り広げられ、本大会出場への切符を争奪する全556試合の結果が記録されています。この予選を勝ち抜いたチームのみが、真夏の東京ドームで都市の代表として戦う栄誉を手にすることができます。

北海道地区

北海道地区では、1次予選と2次予選が行われました。1次予選では、JR北海道、航空自衛隊千歳、室蘭シャークス、札幌倶楽部が勝ち上がり、2次予選に進出。2次予選では、JR北海道が順調に勝ち進み、代表決定戦で室蘭シャークスを7対4で破り、本戦出場を決めました。

東北地区

東北地区は、青森、山形、岩手、秋田、宮城、福島の各県で1次予選が行われ、それぞれの代表が東北2次予選に集結しました。2次予選では、予選リーグを勝ち抜いたチームによるトーナメントが行われ、激しい代表権争いが展開されました。第1代表決定戦では、TDKが延長12回の末、七十七銀行にサヨナラ勝ちを収めて本戦一番乗り。第2代表は七十七銀行が岩手21赤べこ野球軍団を退け、最後の第3代表は岩手21赤べこ野球軍団が延長10回サヨナラでJR東日本東北を下し、出場権を獲得しました。これにより、TDK、七十七銀行、岩手21赤べこ野球軍団の3チームが本戦へ進みました。

北信越地区

北信越地区予選は、長野、新潟、富山・石川・福島の合同地区で1次予選が実施されました。2次予選には、フェデックス、NTT信越硬式野球クラブ、TDK千曲川、バイタルネット、JR新潟、伏木海陸運送が進出。予選グループリーグを経て、決勝トーナメントに進んだNTT信越硬式野球クラブとTDK千曲川が代表決定戦で激突。NTT信越硬式野球クラブがTDK千曲川を4対1で破り、本戦出場を決めました。

関東地区

関東地区は、北関東、南関東、東京、神奈川の各地区予選を勝ち抜いたチームが、それぞれの代表枠または地区最終予選への進出権を争いました。

北関東地区

茨城、栃木、群馬の1次予選を経て、北関東2次予選では日立製作所、住友金属鹿島、JR水戸、茨城ゴールデンゴールズ、全足利クラブ、宇都宮大学OBクラブ、富士重工業、伊勢崎硬建クラブが対戦。住友金属鹿島が代表決定戦で日立製作所を破り、本戦出場。敗れた日立製作所と、第3代表決定戦で勝利した富士重工業は関東地区予選に進みました。

南関東地区

埼玉、千葉、山梨の1次予選から、南関東2次予選へはHonda、日本通運、所沢グリーンベースボールクラブ、JFE東日本、かずさマジック、サウザンリーフ市原、南アルプス硬式野球クラブ、大富士BASEBALL CREWが進出。日本通運が第1代表決定戦でHondaを破り、Hondaが延長戦の末JFE東日本を退け第2代表に。日本通運とHondaが本戦出場、JFE東日本は関東地区予選に進みました。

東京地区

東京地区では1次予選、2次予選を実施。強豪ひしめく2次予選では、NTT東日本、明治安田生命、鷺宮製作所、JR東日本、セガサミー、東京ガス、全府中野球倶楽部、熊球クラブが争いました。鷺宮製作所が第1代表、JR東日本が第2代表、セガサミーが第3代表として本戦出場権を獲得。明治安田生命は関東地区予選へ回りました。

神奈川地区

神奈川地区も1次予選、2次予選が行われました。2次予選には日産自動車、三菱ふそう川崎、新日本石油ENEOS、三菱重工横浜硬式野球クラブ、東芝、相模原クラブ、マルユウベースボールクラブ湘南、横浜金港クラブが集結。東芝が第1代表決定戦で三菱ふそう川崎にサヨナラ勝ち、新日本石油ENEOSが三菱ふそう川崎を破り第2代表となり本戦出場。日産自動車は関東地区予選に進みました。

関東地区予選

各地区予選を勝ち抜いた富士重工業（北関東）、JFE東日本（南関東）、明治安田生命（東京）、日産自動車（神奈川）の4チームが最後の2枠をかけて対戦。富士重工業が明治安田生命を破り、敗者復活戦を勝ち上がった明治安田生命が延長14回の激闘の末JFE東日本を下し、それぞれ本戦出場を決めました。

東海地区

東海地区は、静岡、愛知・三重の合同、そして静岡・愛知・三重の合同1次予選を勝ち抜いたチームと推薦チームが東海2次予選で対戦しました。予選リーグとトーナメントを組み合わせた方式で、王子製紙、三菱自動車岡崎、Honda鈴鹿、トヨタ自動車、ヤマハ、西濃運輸の計6チームが激しい代表争いを制し、本戦出場を決めました。

京滋奈地区

京都、滋賀、奈良の各県1次予選を経て、京滋奈2次予選には日本新薬、ニチダイ、島津製作所、OBC高島、甲賀健康医療専門学校、大和高田クラブが進出。予選リーグと決勝トーナメントの結果、日本新薬が大和高田クラブを破り本戦出場。大和高田クラブは近畿地区予選へ回りました。

阪和地区

阪和地区では、1次予選を勝ち抜いた和歌山箕島球友会、NOMOベースボールクラブ、中山製鋼野球クラブと、推薦チームによる2次予選が実施されました。予選リーグとトーナメントの結果、日本生命、松下電器、大阪ガスが本戦出場権を獲得。NTT西日本は近畿地区予選に回りました。

兵庫地区

兵庫地区予選では、三菱重工神戸が全播磨硬式野球団を破り代表権を獲得し本戦出場。新日鐵広畑は近畿地区予選に進出しました。

近畿地区予選

京滋奈、阪和、兵庫から進出した大和高田クラブ、NTT西日本、新日鐵広畑の3チームによるリーグ戦が行われ、NTT西日本が2勝負けなしでリーグを制し、最後の本戦出場チームとなりました。

中国地区

岡山・鳥取、広島、山口の各県1次予選を勝ち抜いたチームが中国2次予選で対戦しました。特殊な勝点方式による予選リーグを経て行われた決勝トーナメントでは、三菱重工広島とJFE西日本が代表決定戦に進出。延長戦となった第1代表決定戦は三菱重工広島がサヨナラ勝ち。第2代表決定戦ではJFE西日本がワイテックを破り、両チームが本戦出場を決めました。

四国地区

四国地区予選はリーグ戦とページシステム方式のトーナメントで行われました。予選リーグを首位通過した四国銀行が決勝に進出。一方、敗者復活を勝ち上がったJR四国も決勝に進みましたが、四国銀行がこれを破り、本戦出場権を獲得しました。

九州地区

福岡、大分、熊本、沖縄の各県1次予選が行われ、勝ち進んだチームが九州2次予選に集結しました。九州2次予選では多くのチームが参加し、トーナメント方式で代表を争いました。三菱重工長崎が第1代表決定戦で日産自動車九州を破り本戦出場。第2代表決定戦は延長戦となり、熊本ゴールデンラークスが日産自動車九州にサヨナラ勝ちを収め、最後の出場チームとなりました。

全国各地で繰り広げられた予選は、多くのドラマと白熱した試合を生み出し、本大会へと続く道筋となりました。これらの激戦を勝ち抜いた代表チームが、いよいよ都市の誇りを胸に東京ドームの舞台に挑みます。

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