第79回東京箱根間往復大学駅伝競走

第79回東京箱根間往復大学駅伝

第79回東京箱根間往復大学駅伝（ハコネキョウソウ）は、2003年1月2日から3日にかけて行われた伝統的な駅伝大会です。この大会では、出場チームが拡大され、参加チーム数は20に達しました。また、過去の大会からの課題を克服するために、競技ルールや予選方法がいくつか見直されました。これにより、観客や選手たちに新たな興奮と期待がもたらされたことは間違いありません。

実施日程

この大会は、往路と復路の2日間にわたって行われ、以下の日程でスケジュールが組まれました。往路は2003年1月2日（木）に行われ、大手町読売新聞東京本社前をスタート地点とし、箱根町芦ノ湖駐車場入口をゴール地点としました。復路は翌日の1月3日（金）に行われ、同様に芦ノ湖から東京への帰路が設けられました。予選会は前の年の10月19日に行われ、国営昭和記念公園周回コースで競われました。

変更点

本大会から新たに設けられた措置の一つは、出場枠の拡張です。これにより、予選通過校の数も前回の6校から10校に増加しました。また、関東学連選抜チームが編成され、より多くの大学が参加の機会を得ることとなりました。予選会の順位決定方法も見直され、各校に関東インカレポイントが与えられ、上位10名の合計タイムが重視されることになりました。これらの変更は、競技の透明性を高め、選手たちに新たな挑戦の場を提供することを目指しています。

選手のエントリー人数も14人から16人に増え、監督・コーチが同乗可能な運営管理車が導入され、選手へのリアルタイムな助言が可能となったことも大きな変化でした。

参加大学と概要

この大会の結果、駒澤大学が前哨戦の全日本大学駅伝での連覇を達成し、その後の大会でも注目された大学です。山梨学院大学が前哨戦の出雲駅伝で優勝したことから、両者の対決が予想されました。特に山梨学院大学は留学生を起用し、強力なチーム編成で往路での戦いに臨みました。

往路の様子

1区では、駒澤大学の内田選手が素早いスパートで他校を振り切りトップでタスキを渡しました。2区でも山梨学院大学のオンベチェ選手が勢いのある走りを見せ、激しい競り合いが繰り広げられました。3区では中大の池上選手が好走し、平塚中継所でトップに立ちました。4区では山梨学院大学のカリウキ選手が圧倒的な走りを披露し、往路記録を更新する快走を見せました。最終的に山梨学院大学が往路優勝を果たします。

復路の熱戦

復路では大雨と寒さの影響も未経験の困難なコンディションとなりましたが、駒澤大学の選手たちはその悪条件を克服し、次々に素晴らしい成績を収めていきました。特に北浦選手は区間記録を更新する快走を見せ、最終的に駒澤大学が総合優勝を果たす結果となりました。隙を見せなかった駒澤大学に続き、山梨学院大学が2位、日大が3位と続く形です。

成績

駒澤大学は2年連続3回目の総合優勝を達成したほか、山梨学院大学は往路優勝を収めました。両者の競り合いがこの大会の見どころとなり、観客に感動を与えました。また、成績の上位校は次回大会のシード権を獲得し、厳しい予選を勝ち抜いてきた選手たちの競技への情熱と努力が報われた形です。この第79回大会は、駅伝の魅力を再確認させる素晴らしい大会となりました。

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