第8回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第8回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第8回を迎えた全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、1972年1月1日から1月5日までのわずか5日間の日程で集中的に開催されました。この大会は、その年の大学ラグビー界における真のチャンピオンを決定するための、非常に重要なイベントです。全国各地の予選を勝ち抜いた強豪校が、大学日本一の称号をかけて激突しました。

大会日程と会場

今大会の開催日程は以下の通りでした。

1月1日：1回戦
1月3日：準決勝
1月5日：決勝

全ての試合は、日本のラグビーの聖地として広く認識されている秩父宮ラグビー場で行われました。これにより、選手たちは最高の舞台でプレーする機会を得るとともに、多くの観客が熱気あふれる試合を生観戦することが可能となりました。

出場大学

今大会には、全国から選抜された計8校が出場しました。それぞれのチームは、所属するリーグや地区予選で優れた成績を収めた実力校です。各校の予選順位や出場回数は以下の通りです。

早稲田大学: 関東大学対抗戦1位として、8年連続8回目の出場。前年度の優勝校として、連覇を目指しました。
明治大学: 関東大学対抗戦2位。2年連続2回目の出場を果たしました。
法政大学: 関東大学リーグ戦1位。早稲田大学と同じく、8年連続8回目の出場となる常連校です。
中央大学: 関東大学リーグ戦2位。3年ぶりの出場となり、通算では3回目の出場となります。
同志社大学: 関西大学リーグ1位。関西地区の代表として、8年連続8回目の出場を果たしました。
天理大学: 関西大学リーグ2位。3年連続での出場となり、通算5回目の出場です。
京都大学: 関西第3代表として、3年ぶりの出場。通算3回目の選手権への参加となりました。
* 福岡大学: 九州代表として、今大会が記念すべき初出場となりました。

大会の経過と結果

大会はノックアウト方式で行われ、1回戦、準決勝、そして決勝と勝ち進んだチームが次のラウンドに進む形式でした。各試合では、大学ラグビー最高レベルの攻防が繰り広げられ、観客を魅了しました。なお、今大会では3位決定戦は実施されませんでした。

激戦を勝ち抜き、決勝戦へと駒を進めたのは早稲田大学でした。早稲田大学は決勝の舞台でも、チームの総合力と個々の選手の高い能力を遺憾なく発揮し、対戦相手を圧倒しました。

その結果、早稲田大学が見事に勝利を収め、第8回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の優勝を決めました。この優勝は、早稲田大学にとって2年連続となる快挙であり、大会の歴史において通算5回目となる栄冠でした。早稲田大学は、この勝利により、当時の大学ラグビー界における不動の地位を確立したと言えるでしょう。

今大会は、伝統校の強さとともに、九州代表として初めて出場した福岡大学のような新たな顔ぶれも登場し、大学ラグビーの広がりを感じさせる大会となりました。短い期間に集中して行われた熱戦の数々は、観る者に深い感動と興奮を与えました。

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