第80回都市対抗野球大会予選

第80回都市対抗野球大会への出場権をかけた予選は、全国の各地区で熱い戦いが展開され、総数557試合の結果が集約されています。この記録は、都市対抗本大会への切符を掴むまでの各チームの軌跡を示しており、代表決定戦以外でのコールドや延長のイニング数は割愛されています。以下に、各地区予選の概要と本戦出場決定チームの道のりをまとめます。

北海道地区

北海道地区予選は、1次予選からスタートし、JR北海道や室蘭シャークスなどが2次予選に進出しました。2次予選決勝ではJR北海道が室蘭シャークスを3対2で破り、本戦出場を決めました。室蘭シャークスは北海道・東北代表決定対抗戦へ進みました。

東北地区

東北地区予選は、青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の各県で1次予選が行われ、多数のチームが東北2次予選へ進みました。東北2次予選では、予選ブロックと代表決定トーナメントが行われ、JR東日本東北が第1代表、七十七銀行が第2代表として本戦出場権を獲得しました。TDKは第3代表トーナメントを勝ち上がり、北海道・東北代表決定対抗戦へ進みました。

北海道・東北 代表決定対抗戦

北海道代表決定戦で惜敗した室蘭シャークスと、東北第3代表のTDKが本戦最後の1枠をかけて対戦しました。TDKが2連勝（6対3、8対3）し、都市対抗本戦出場を決めました。

北信越地区

新潟、長野、富山・石川・福井の各県1次予選を勝ち抜いたチームが、北信越2次予選で競いました。予選ブロックを経て決勝トーナメントが行われ、代表決定戦でNTT信越硬式野球クラブがバイタルネットを3対1で下し、本戦出場を決めました。

関東地区

関東地区は北関東、南関東、東京、神奈川の各地区予選が行われた後、勝ち上がったチームが関東地区予選で本戦出場権を争う形式でした。

北関東地区

茨城、栃木、群馬の各県1次予選を経て北関東2次予選が行われ、富士重工業が代表決定戦で日立製作所を3対0で破り、本戦出場を決めました。日立製作所は関東地区予選に進みました。

南関東地区

埼玉、千葉、山梨の各県1次予選から南関東2次予選へと進み、Hondaが第1代表決定戦で日本通運を6対4で、日本通運が第2代表決定戦でJFE東日本を5対3で破り、本戦出場を決めました。JFE東日本は関東地区予選へ回りました。

東京地区

東京地区予選は、1次予選から多数のチームが参加し、2次予選ではシードチームも登場。鷺宮製作所が第1代表、NTT東日本が第2代表、セガサミーが第3代表として本戦出場を決めました。東京ガスは関東地区予選へ進みました。

神奈川地区

神奈川地区予選は1次予選を勝ち抜いたチームとシードチームが2次予選で対戦。第1代表決定戦では三菱重工横浜が引き分け再試合の末、延長10回に日産自動車を4対3で下し、第2代表決定戦では新日本石油ENEOSが日産自動車に7回コールド（14対3）で勝利。第3代表決定戦で日産自動車が東芝を4対2で破り、これら3チームが本戦出場を決めました。東芝は関東地区予選へ進みました。

関東地区（最終予選）

北関東、南関東、東京、神奈川から進出した日立製作所、JFE東日本、東京ガス、東芝が本戦の残り枠を争いました。代表決定戦では東京ガスが日立製作所に2対1で勝利、東芝が延長17回の激闘の末、JFE東日本に2対1でサヨナラ勝ちを収めました。敗者復活代表決定戦では、日立製作所が延長11回にJFE東日本に3対2でサヨナラ勝ちし、それぞれ本戦出場権を獲得しました。

東海地区

静岡、愛知、三重の各県1次予選や合同1次予選から東海2次予選へ進出。予選グループリーグの後、代表決定トーナメントが行われました。この地区からは最多の7チームが本戦へ。トヨタ自動車、延長12回の末にサヨナラ勝ちした東邦ガス、ヤマハ、延長10回で勝利した三菱自動車岡崎、東海理化、Honda鈴鹿、そして延長14回の激闘を制した王子製紙が本戦出場を決めました。

京滋奈地区

滋賀、京都、奈良の各県1次予選、京滋奈2次予選を経て、近畿地区予選へ進出するチームを決定しました。京滋奈2次予選決勝リーグを制した日本新薬が本戦出場を決めました。甲賀健康医療専門学校は近畿地区予選へ進みました。

阪和地区

阪和地区予選は1次予選から始まり、2次予選はリーグ戦形式で行われました。第1代表決定戦でパナソニックがNTT西日本を4対3で下し、第2代表決定戦ではNTT西日本が延長11回の末、日本生命に5対4でサヨナラ勝ちし、本戦出場を決めました。日本生命と大阪ガスは近畿地区予選へ進みました。

兵庫地区

兵庫地区予選は予選グループリーグとトーナメント形式で行われ、代表決定戦で三菱重工神戸が新日鐵広畑を2対1で破り、本戦出場を決めました。新日鐵広畑は近畿地区予選へ進みました。

近畿地区（最終予選）

京滋奈、阪和、兵庫の各地区から進出した甲賀健康医療専門学校、日本生命、大阪ガス、新日鐵広畑が本戦の残り2枠を争いました。代表決定戦で日本生命が新日鐵広畑を5対1で破り、敗者復活代表決定戦では大阪ガスが再び新日鐵広畑に7対3で勝利し、それぞれ本戦出場権を獲得しました。

中国地区

岡山・鳥取、広島、山口の各県1次予選や合同1次予選を経て、中国2次予選が行われました。予選リーグと決勝トーナメントを経て、第1代表決定戦で伯和ビクトリーズがJFE西日本を4対1で破り、第2代表決定戦では三菱重工広島がJFE西日本に4対3と競り勝ち、本戦出場を決めました。

四国地区

四国地区予選は、1次予選のリーグ戦、そして2次予選はページシステム方式で実施されました。激戦の結果、代表決定戦で四国銀行がJR四国を10対1で破り、四国地区代表として本戦出場を決めました。

九州地区

福岡、佐賀・長崎、大分、熊本、宮崎・鹿児島、沖縄の各県1次予選を勝ち上がったチームとシードチームが九州2次予選で相まみえました。複雑なトーナメントと敗者復活戦を経て、第1代表決定戦で沖縄電力がHonda熊本を2対1で、第2代表決定戦でHonda熊本が三菱重工長崎を4対2で、そして第3代表決定戦では三菱重工長崎が延長10回にJR九州に3対2でサヨナラ勝ちを収め、これら3チームが本戦出場権を獲得しました。


これらの予選を勝ち抜いたチームが、都市対抗野球大会本戦で日本一を目指して戦います。各地区で繰り広げられたドラマは、社会人野球の熱気とレベルの高さを改めて示すものとなりました。
示すものでした。

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