第83回選抜高等学校野球大会

第83回選抜高等学校野球大会 概要

第83回選抜高等学校野球大会は、2011年3月23日から4月3日までの12日間、阪神甲子園球場で開催されました。この大会の特徴として、春夏通じて初めて商業高校の出場がなくなったことが挙げられます。また、創志学園（岡山）が創部わずか1年目で出場し、これは歴史的な偉業となりました。この大会は、様々な特別措置が取られたため、例年とは異なる運営が行われました。

日程と進行

大会のスケジュールは以下の通りです:

• - 2010年9月22日: 第1回運営委員会を開催し、大会日程が決定。
• - 2010年12月15日: 21世紀枠の候補校が選定される。
• - 2011年1月28日: 出場校が決定される。
• - 2011年3月15日: 組み合わせ抽選会を実施。
• - 2011年3月18日: 臨時運営委員会を開催し、予定通りの開催が決定。
• - 2011年3月23日: 大会が開幕。
• - 2011年4月3日: 決勝戦が行われる。

特別措置について

大会の直前に発生した東日本大震災の影響により、特別な取り組みが行われました。「がんばろう!!日本」をスローガンに掲げ、以下の措置が取られました:

• - 被災地の学校である東北高等学校を特例として1回戦最後の試合に配置。
• - 選手宣誓は日本高等学校野球連盟会長が抽選で選出。
• - 開会式では全選手による黙祷が捧げられ、特別スローガンが掲示されました。
• - 例年行われていた入場行進曲に代わり、CDが流されました。
• - 応援の際、楽器類の使用は禁止されましたが、チアリーディングなどは許可されました。

開会式中、特に東北高校の順番で拍手が起こるなど、観客からは温かな応援が寄せられました。決勝戦でも、記念写真撮影の際に「がんばろう!!日本」の横断幕を掲げました。

大会の記録

大会の記録に関しては、以下のような点が注目されました:

• - 延長戦が実施されず、全31試合が9回で決着。これは第57回以来26年ぶりのことです。
• - 雨天による順延もなく、順調に日程が進行しました。

また、大会期間中には誤審があったことも報告されています。特に、3月28日の一戦では、大垣日大と東北の試合において、打球の判定が誤って変更されるケースが発生しました。これにより、特定の得点が取り消される事態となりました。

まとめ

第83回選抜高等学校野球大会は、特別措置の下で行われ、多くのドラマが生まれました。特に創志学園の出場は、今大会の大きな話題となり、記憶に残る大会となりました。観客や出場選手の熱意が、被災地への支援にも繋がる場となったことは、今後も語り継がれるでしょう。

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