第83回都市対抗野球大会

第83回都市対抗野球大会の概要

第83回都市対抗野球大会は、2012年7月13日から24日まで東京ドームにおいて行われました。この大会は、2年ぶりに東京での開催となり、多くのファンが注目しました。前回の大会では、東日本大震災の影響で開催地が関西に移されていましたが、今回ようやく東京ドームに戻ってきました。

開催の背景

この大会は、長期化する社会人野球シーズンの改善を目的に、開幕時期が約10年ぶりに7月半ばに変更されました。また、予選地区と出場枠も見直され、9年ぶりに新たな地区編成が行われました。長年続いていた神奈川・兵庫地区が廃止され、山梨県と神奈川県を合わせた西関東地区が新設されました。近畿地方も一括して近畿地区として編成されました。

これにより、前年までの地区予選が廃止され、出場チーム数が減少しました。近畿地区のチーム数は6から5に減少し、その分は九州地区に振り分けられました。

予選の展開

予選では、多くの強豪チームが順当に勝ち進んでいきました。前回大会で途中棄権した札幌市・JR北海道が2年ぶりに復活を遂げたほか、長期のブランクを経て出場した高岡市・伏木海陸運送が注目されました。特に、新たに出場を果たした名古屋市・ジェイプロジェクトは、強豪がひしめく東海地区を見事に勝ち抜きました。一方で、前回大会での成績が良かった鹿嶋市・住友金属鹿島や豊川市・東海理化が予選敗退する波乱もありました。

本戦の結果

本戦では、前回までの極端な投高打低の状況が改善され、バランスの取れた試合が展開されました。特に、過去に大会優勝経験のあるJR東日本などが活躍しました。JR東日本は決勝進出を果たし、50年ぶりとなる連覇を目指しました。しかし、決勝戦で横浜市・JX-ENEOSと対戦し、逆転を許し自らの決勝無敗記録を破られてしまいました。JX-ENEOSはこの勝利により、通算10度目の優勝を果たしました。

表彰

本大会では特別な個人表彰も行われました。タイトな航海の中で、大城基志投手（JX-ENEOS）が4試合で16イニングを投げ、自責点をわずか1に抑え、見事橋戸賞を受賞しました。また、吉田一将投手（JR東日本）は、久慈賞と若獅子賞を同時受賞し、これが10年ぶりの快挙として記録されました。

このように、2012年の第83回都市対抗野球大会は、数々のドラマが展開され、選手たちの熱 fighting spirit が感じられた素晴らしい大会となりました。

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