第83独立空中襲撃旅団 (ロシア空挺軍)

第83独立親衛空中襲撃旅団について

第83独立親衛空中襲撃旅団（ロシア語: 83-я отдельная гвардейская десантно-штурмовая бригада）は、ロシア連邦の空挺軍に所属する部隊で、東部軍管区の一部として活動しています。1986年に設立され、以来、数々の演習や実戦任務をこなしてきました。

旅団の歴史

旅団は1986年11月29日に、ポーランドのビャロガルドで第6親衛自動車化狙撃師団第126独立偵察大隊を基に編成されました。初期の段階では、スィプニェヴォに駐屯していました。1990年には、正式に空挺軍に編入され、同年の7月にはロシアの沿海地方ウスリースクに移動しました。1996年には極東軍管区の直轄部隊として再編成が行われました。

第83旅団は、1996年以降、徐々にその部隊構成の独立性が増していき、各大隊に独自の番号が付与されました。その後、時期不明ではありますが、第1次チェチェン戦争には混成部隊を派遣し、数回の重要な演習にも参加しています。

2000年代初頭には、海軍歩兵との共同演習や、大規模な軍事演習「機動-2004」にも参加し、部隊の戦力と組織力を強化しました。2005年には契約制（志願制）への移行が進み、部隊の構成がよりプロフェッショナル化されました。

さらに、2006年には増強部隊がAn-12から空中降下を行い、同年の秋には極東軍管区の最優秀部隊として評価され、軍事会議での持ち回り軍旗を授与されました。2013年には再び空挺軍の隷下となり、2015年3月には親衛の称号が与えられるなど、その名声は高まり続けています。

編制と装備

第83独立親衛空中襲撃旅団は、以下の部隊から構成されています：

• - 旅団司令部
• - 第598独立空中襲撃大隊
• - 第635独立空中襲撃大隊
• - 第654独立空中襲撃大隊
• - 第9独立親衛榴弾砲大隊
• - 高射ミサイル中隊（ZU-23、GAZ-66装備）
• - 偵察中隊
• - 通信中隊
• - 工兵中隊
• - 修理中隊
• - 物資保障中隊
• - 衛生中隊

この旅団の装備には、122mm榴弾砲（D-30）x18、120mm迫撃砲（2S12「サニ」）x18、ZU-23-2対空機関砲x8が含まれています。これらの装備によって旅団は、陸上及び空中戦力を強化し、任務遂行能力を向上させています。

歴代旅団長

歴代の旅団長は、各時期における部隊の指導者として、その活動に大きな影響を与えてきました。彼らのリーダーシップのもとで、旅団は数々の重要な任務を成功裡に遂行してきています。

第83独立親衛空中襲撃旅団は、ロシア連邦の軍事力を担う重要な部隊の一つであり、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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