第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会

第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会

第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、2004年9月17日から2005年1月1日まで行われたサッカーの大会です。この大会では、東京ヴェルディ1969が8年ぶりに優勝を果たし、前身の読売クラブやヴェルディ川崎を含めると通算で5度目のタイトル獲得となりました。特に、この大会では新しいレギュレーションが導入され、一部のルール変更が行われたことが特徴です。

概要

この回の天皇杯では、開幕が9月に変更され、高円宮杯全日本ユースサッカー優勝チームへのシード権が廃止され、代わりにJFLから3チームがシードされることとなりました。また、全体で8回戦制を採用し、J2クラブは3回戦から、J1クラブは4回戦からシード出場することが決まりました。大会のフィナーレである決勝戦は元日にも行われ、皇后杯全日本女子サッカー選手権大会と同時開催されました。

出場チーム

大会には多くのクラブが参加し、J1リーグ、J2リーグ、JFL、大学チーム、都道府県代表までが名を連ねました。たとえば、JFLからは大塚製薬やHonda FCが出場し、大学生からも駒澤大学や桃山学院大学が参加しました。

試合の流れ

大会は、さまざまな試合を経て進行しましたが、特に決勝戦は注目を浴びました。決勝には、東京ヴェルディ1969とジュビロ磐田が進出しました。試合は大晦日の日に大雪の中で行われましたが、最終的には青空の下で5万人を超える観衆が詰めかけ、熱気に包まれました。

試合開始から東京ヴェルディは若い選手を中心に、スピード感のあるプレーで試合を優位に進めました。前半35分、MF小林大悟のフリーキックからFW平本一樹がヘディングシュートを放ち、そのボールがポストに弾かれたところをFW飯尾一慶が押し込み、東京Vが先制点を獲得しました。しかし、前半終了間際に東京Vの小林慶行が退場となり、10人で残りの時間を戦うことになりました。

後半が始まると、磐田はFW中山雅史を投入し、反撃に出ましたが、その隙をついて東京VのFW平本が再度ゴールを決め、2点目を挙げました。試合が進む中、磐田は攻撃的な選手を次々と投入し、東京Vのペナルティエリアを攻め立てましたが、東京Vの守備に阻まれ、最終的には磐田の中山雅史が1点を返すのが精一杯でした。

その結果、東京ヴェルディ1969は、8年ぶり5度目の優勝を果たし、クラブの名門復活を強く印象づけました。特にこの勝利は、チームの新たなスタートを象徴するもので、ファンやクラブ関係者にとっても大きな喜びとなったことでしょう。

まとめ

第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、ルール変更や新たなシードシステムが導入される中で、記憶に残る大会となりました。東京ヴェルディ1969の優勝は、サッカー界の歴史に新たな1ページを刻んだに違いありません。

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