第9回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第9回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

1973年の年明け、1月2日から1月6日にかけて、第9回全国大学ラグビーフットボール選手権大会が開催されました。

この大会は、日本の大学ラグビー界におけるその年の大学日本一を決定する権威あるトーナメントです。第9回大会では、歴史に名を刻む出来事が起こりました。関東、関西、そして九州から選ばれた精鋭8大学が出場し、熱い戦いを繰り広げた結果、明治大学が初の優勝を飾ったのです。

大会概要

大会は以下の日程で進行しました。

1月2日：1回戦
1月4日：準決勝
1月6日：決勝

全ての試合は、ラグビーの聖地として知られる東京都の秩父宮ラグビー場で行われました。冬の澄んだ空気の中、選手たちはこの由緒あるグラウンドで持てる力を全て出し尽くしました。

出場校

全国各地の予選を勝ち抜いた8つの強豪大学が出場しました。その内訳は以下の通りです。

関東大学対抗戦
早稲田大学：同対抗戦で1位となり、9年連続9回目の出場を果たしました。
明治大学：対抗戦2位での出場。3年連続3回目の舞台となります。
慶應義塾大学：対抗戦3位の成績を収め、3年ぶり4回目の出場となりました。
関東大学リーグ戦
中央大学：同リーグ戦の1位として、2年連続4回目の選手権出場です。
関西大学リーグ
同志社大学：リーグ戦1位の座を獲得し、こちらも9年連続9回目の出場となります。
天理大学：関西リーグ2位の成績で、4年連続6回目の出場です。
その他
中京大学：関西地区の3番手代表として選出され、2年ぶり3回目の出場となりました。
* 九州産業大学：九州代表として、この選手権に初めて出場する記念すべき大会となりました。

これらの大学が、大学ラグビーの頂点を目指してトーナメントを戦いました。

大会の進行

大会はノックアウト方式のトーナメント戦で行われました。1回戦から始まり、勝者が次のラウンドへと進み、最終的に決勝戦で優勝チームが決定されます。

この大会には、3位決定戦は実施されませんでした。敗れたチームはその時点で大会を終えることとなり、勝ち進んだチームだけが次の試合へと駒を進めるシンプルな形式でした。

明治大学、初の栄冠

第9回大会の最大のハイライトは、何といっても明治大学の初優勝でした。長年の伝統を持つ強豪でありながら、この大会まで全国大学選手権のタイトルには手が届いていませんでしたが、歴史的な壁を打ち破り、初めて大学日本一の座に輝きました。これは、当時の大学ラグビー界における大きな出来事であり、明治大学の歴史における重要な一ページとなりました。

参加した全ての大学が、冬の秩父宮で熱いプレーを見せ、大学ラグビーの魅力を観客に届けた大会でした。

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