第97回全国高等学校野球選手権大会

第97回全国高等学校野球選手権大会概要

第97回全国高等学校野球選手権大会は、2015年の8月6日から8月20日までの14日間、阪神甲子園球場において開催されました。本大会は、1915年に始まった全国中等学校優勝野球大会から100年目を迎えることを記念し、特別なシンボルマークを設けるなど、特別な意義を持つ大会として注目を集めました。大会のキャッチフレーズは「新たな夏、プレーボール。」です。

記念事業と開会式の highlights

開会式では、選手権大会100周年に合わせた記念事業が行われました。具体的には、第1回大会に出場した10校のうちの後継校から選ばれた1名の選手が、100年前のユニフォームを着用し、青帯を持って入場行進に参加しました。この際、「高校野球100年」というメッセージが印刷された青帯が印象的でした。また、選手宣誓は第1回大会の優勝校である京都二中の後続校である鳥羽高校の梅谷成悟主将が務めました。さらに、愛知代表の中京大中京チームは当時のユニフォームデザインでの出場を試みましたが、高野連からの指摘により断念しました。

始球式と大会スケジュール

開会式の後、初戦の始球式を務めたのは王貞治氏であり、プロ野球経験者が始球式を行うのは選抜および選手権大会を通じて初めてのことでした。その後、本大会は順調に進行し、参加校の数は前年よりも11校少ない3906校となりました。地方大会は6月20日から始まり、最終的な抽選会は8月3日に開催されました。8月6日の開会式を経て、8月20日には決勝戦が行われました。

決勝戦と優勝校

決勝戦では、神奈川県代表の東海大相模が仙台育英（宮城）を10対6で下し、1970年以来45年ぶりとなる2度目の優勝を果たしました。

大会中のトラブルとマスコミの対応

しかし、大会期間中にはトラブルも発生しました。TBSのカメラマンが取材許可証を持たずに取材禁止区域に入ったため、大会本部から取材許可証が剥奪され、次回大会でも許可されない見通しとなりました。また、長崎文化放送の社員が不正入場したこともあり、来年の記者証不交付処分が決定されました。

このように、第97回全国高等学校野球選手権大会は、歴史的背景を持ちつつも、様々な出来事に彩られた大会となりました。選手たちの熱い戦いだけでなく、それを取り巻く環境や出来事も、印象深い夏の一幕となったのです。

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