第99回全国高等学校サッカー選手権大会

令和2年度 第99回全国高等学校サッカー選手権大会

令和2年度（2020年）第99回全国高等学校サッカー選手権大会は、2020年12月31日から2021年1月11日までの期間、首都圏各地で行われた。近年の大会同様、多くの注目を集めたが、新型コロナウイルスによる影響が大会運営に大きな影響を与えた。

開催の背景

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大会の開催方法についての慎重な検討が進められた。主催団体の日本サッカー協会や全国高等学校体育連盟、民間放送各社との協議の結果、2020年10月19日に大会の開催が正式に決定された。基本的な形式は例年通りであるが、いくつかの重要な変更点があった。

大会の特徴

通常の開催日程と異なり、開会式は縮小され、12月31日に全16試合の1回戦が行われた。組み合わせ抽選会はオンラインで実施され、観客は出場チームの応援団のみ許可され、一般の観客は入場できない措置がとられた。また、準決勝・決勝は当初予定されていた有観客試合から無観客試合に変更された。

予選の実施

各地での予選は、コロナの影響で遅れたが、最終的には2020年10月24日から11月28日の間に、全出場校が決定された。特に神奈川県や熊本県を除く45都道府県では、11月15日までに代表校が決まった。

試合会場

会場は前回大会と同じく、以下の施設が使用された：

• - 埼玉スタジアム2002（準決勝・決勝）
• - 駒沢陸上競技場（1回戦-準々決勝）
• - 味の素フィールド西が丘（1・2回戦）
• - ニッパツ三ツ沢球技場（1・2回戦）

など、各地のサッカー専用スタジアムで開催された。

トーナメント結果

決勝戦では、青森山田と山梨学院が対戦した。青森山田は2年ぶりの日本一を狙う名門チームであり、山梨学院は11年ぶりの優勝を目指す。両校の戦いは、特に注目される試合となり、山梨学院が88回大会決勝と同じカードで再び強敵に立ち向かう構造となった。

優秀選手の選出

本大会では、得点王が青森山田の安斎颯馬選手となり、5得点を記録した。

放送と配信

この大会は、日本テレビを中心に多くの民間放送により中継され、インターネットを通じてTVerやDAZNなどでも配信された。特に、日テレジータスでは多くの試合が録画放送され、ダイジェスト番組も企画された。

まとめ

全国高校サッカー選手権大会は、例年とは異なる形での開催となったが、多くのファンにとって特別な大会となった。新型コロナウイルスの影響を受けながらも、選手たちはその舞台で懸命に戦い続けた。

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