第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会

第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会概要

第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会は、2019年12月27日から2020年1月7日まで、東大阪市の花園ラグビー場及び多目的広場で行われました。この大会は、令和元年度の全国高等学校総合体育大会を兼ねており、令和の時代における最初の花園としても特別な意味を持っています。

大会の背景

この大会に出場するチームを決める地区大会では、大分舞鶴が長年の連覇を続けていた中、大分東明に敗れる波乱がありました。この結果、大分舞鶴は本大会に出場できませんでした。

注目の試合と記録

本大会で特に注目されたのは、報徳学園が山形中央に対して挙げた162点という大会史上最高得点です。この試合での157点差の勝利は、過去の記録を大きく上回るもので、東福岡が第96回大会で記録した139-0以来の大記録更新となりました。また、2回戦では、県立浦和対青森山田戦で史上初となるナイター照明を使用した試合が実施されるなど、新しい試みも行われました。

決勝戦の組み合わせは、進出回数が7度の桐蔭学園と4度の御所実という、いずれも未勝利の校同士の対戦でした。桐蔭学園が御所実を下しての初優勝を果たし、更に東福岡と東海大大阪仰星に次いで、歴史上3校目の「三冠」を成し遂げました。東日本勢の単独優勝は、前回の第77回大会から22年ぶりの快挙となりました。

大会の新しい試み

今大会からは、準決勝と決勝戦において試合開始直前にカウントダウン映像が大型スクリーンで放送される新たな演出が導入されました。この取り組みは、同年に開催されたラグビーワールドカップの影響を受けたものです。決勝戦では、選手の入場後に両校の校歌斉唱が行われましたが、以後は取りやめとなっています。

また、女性主審が2名デビューし、試合を裁くことになりました。これもまた、ラグビー界における新しい一歩として注目を集めました。

日程

大会のスケジュールは以下の通りです。

• - 12月7日 - 組み合わせ抽選会
• - 12月27日 - 開会式及び1回戦
• - 12月28日 - 1回戦の続き
• - 12月30日 - 2回戦
• - 1月1日 - 3回戦
• - 1月3日 - 準々決勝
• - 1月5日 - 準決勝
• - 1月7日 - 決勝戦及び閉会式

出場校

本大会にはシード校を含む多くの高校が参加し、熱戦が繰り広げられました。それぞれの試合が独自のドラマを生み出し、記憶に残る数々の瞬間が生まれました。特に、記録的な試合や新しい試みは、高校ラグビーの未来を感じさせるもので、今後の大会への期待感を高めるものでした。

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