笹栗実根

笹栗実根氏は、福岡県出身の日系アメリカ人ジャーナリスト、翻訳者です。1964年生まれで、アメリカ合衆国ワシントンD.C.に在住しています。

彼女のキャリアは、日本のメディア業界でスタートしました。1988年、日本女子大学文学部教育学科卒業後、フジテレビジョンに入社。報道局記者として長年にわたり活躍しました。「ちゃちゃ」という愛称で親しまれ、同僚や視聴者から慕われていたようです。

特に記憶に残る活動の一つとして、1997年4月から1年間、『FNNニュース555 ザ・ヒューマン』のメインキャスターを務めたことが挙げられます。人気アナウンサーである笠井信輔氏とタッグを組み、ニュース番組をリードしました。この経験は、彼女のジャーナリストとしてのキャリアに大きな影響を与えたことは間違いありません。番組終了後も、報道局記者として精力的に活動し、ワシントンD.C.特派員としての勤務経験も積んでいます。

転機となったのは2001年です。ワシントンD.C.特派員として勤務中に、アメリカ民主党の政治家を目指していたアメリカ人検事、デービッド・ボーリング氏と結婚しました。この結婚を機に、彼女はフジテレビを退社。その後、しばらくはアメリカ合衆国アーカンソー州に居住していました。

現在、笹栗氏はアメリカ合衆国を拠点に、フリーランスのジャーナリスト、翻訳者、そしてコーディネーターとして活動しています。彼女の活動範囲は多岐に渡り、アメリカ国内の取材に基づいたリポートを、日本の放送局に提供することもあります。文化放送制作の『ニュースパレード』や、FM802の『SUPERFINE SUNDAY』など、日本のリスナーに馴染みのある番組にも貢献しているとのことです。

アメリカでの生活も長く、グリーンカードを取得し居住していましたが、その後アメリカ国籍を取得し、晴れてアメリカ人となりました。彼女の経歴は、国境を越えた活躍を続ける女性ジャーナリストの道を示す、一つの好例と言えるでしょう。国際的な視野と豊富な経験、そして高いコミュニケーション能力を活かし、これからも幅広い分野で活躍を続けることが期待されます。

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