笹生なつみ

笹生 なつみ

日本の女子プロ野球リーグで活躍した元プロ野球選手、笹生なつみ（さそう なつみ）は、1995年6月29日に千葉県で生を受けました。ポジションは内野手で、右投げ右打ちの選手として知られています。

アマチュア時代

笹生は幼い頃から野球に打ち込み、地元の木更津モーニングスーで野球の基礎を学びました。その後、木更津第三中学校、木更津シニアを経て、女子野球チームである東関東LSレディースで経験を積みました。高校は東京都にある蒲田女子高校に進学し、同校の女子硬式野球部でその才能を大きく開花させます。

蒲田女子高校時代は、入学直後から頭角を現し、1年次には主に1番セカンドとしてレギュラーの座を獲得しました。持ち前の俊足と巧みなバッティングセンスでチームを牽引し、特に1年時の春の全国大会では、驚くべきことに3試合連続でランニングホームランを記録するという離れ業を演じ、周囲を驚かせました。その走力と長打力を兼ね備えたプレーは、大きな注目を集めました。

2年時の春の全国大会では、残念ながら怪我に見舞われ、ベンチスタートを余儀なくされます。しかし、試合に出ればその実力は健在でした。代打として出場した全ての打席で出塁を果たすという驚異的な粘り強さを見せ、この大会での打率はなんと10割を記録しました。怪我を感じさせないその勝負強さは、チームにとって大きな支えとなりました。

プロ野球選手時代

高校卒業後、笹生は2014年に女子プロ野球リーグへと活躍の場を移します。当時、兵庫県を拠点としていたディオーネに入団し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。プロの世界でもその才能の一端を見せ、同年4月4日にはプロ初安打を記録するなど、鮮烈なデビューを飾りました。

プロ入り2年目となる2015年には、東北地方を活動拠点とする東北レイアへ移籍し、新たな環境でプレーを続けました。しかし、翌2016年には再びディオーネ（この年は本拠地が移動し、兵庫ディオーネ）へと戻り、チームに貢献しました。

プロ野球選手として活動した期間は長くはありませんでしたが、笹生はその短いキャリアの中で、アマチュア時代に培った打撃力と走力をプロの舞台でも発揮しました。背番号は、プロデビュー時の10番から、レイア時代の36番、そしてディオーネ復帰後の14番と変遷しました。

2016年シーズンをもって、笹生なつみはプロ野球選手としての現役生活に区切りをつけました。

まとめ

笹生なつみは、高校時代の驚異的な記録や、プロでの限られた期間ながらも確かな足跡を残した元女子プロ野球選手です。特にアマチュア時代の活躍は、多くの野球ファンに記憶されています。プロ引退後は新たな道を歩んでいますが、女子野球の発展に貢献した選手の一人として、その名前は語り継がれるでしょう。

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