答えてねっと

答えてねっと（こたえてねっと）について

「答えてねっと」は、マイクロソフト株式会社の日本法人が運営していたオンラインコミュニティサイトで、主にパソコンに関する疑問や質問を投稿し、他のユーザーから回答を得るサービスでした。このサイトは2002年7月1日にサービスを開始し、2009年7月30日に閉鎖されました。サービス終了後は、Microsoft AnswersおよびMSN相談箱がその役割を引き継ぎました。

仕組みとポイントシステム

サイトの利用には、ユーザーがWindows Live IDを取得する必要がありました。質問投稿者は疑問を投げかけ、他のユーザーがそれに対して回答を行う形式でした。回答をしたユーザーは、ポイントを獲得でき、このポイントは様々な景品に応募するために使用できました。

その後、サイトのリニューアルによりポイント制度が変更され、単なる投稿だけではポイントがもらえなくなりました。ユーザーが回答を提供した際に、質問者が質問の締切時に配分を行う新しいシステムが採用されました。

答えてねっと for Business

さらに、ビジネス用途に特化した「答えてねっと for Business」も存在しました。このサイトは主に企業のIT管理者向けで、色合いが「答えてねっと」と異なり、青系統ではなく赤系統のデザインが採用されました。こちらも2009年にサービスを終了しましたが、アカウントの互換性はなく、別途新たにWindows Live IDを作成する必要がありました。

Microsoft ACE賞

2007年6月には、ユーザーから貢献を讃えられる「Microsoft ACE（Award for Customer Excellence）」という賞が設けられました。この賞は「答えてねっと」と「答えてねっと for Business」で活躍したユーザーに贈られ、受賞者にはギフトが送られるほか、専用サイトへのアクセス権やACE向けのイベントも開催されました。この制度はMicrosoft MVPに似ていますが、一度限りの試みとして終了しました。

サービス停止の経緯

マイクロソフトは2006年6月23日に、サーバ配置の見直しを目的とし7月5日にサイトのリニューアルを発表しました。しかし、7月5日にサービスを再開できず、サイトは一時的に閉鎖された状態が続きました。数回の再開試みの後、10月13日からベータ版としてサービスを再開しましたが、機能が制限され、同時接続ユーザー数は最大200人に制限されるなど、大幅な変更がありました。

最終的には同年12月14日に24時間運用の体制に移行し、ベータ版の終了が宣言されました。こうした出来事があったため、サイトの閉鎖から正式な再開まで約半年の時間が経過しました。

関連項目

「答えてねっと」は、類似するサービスであるMSN相談箱やOKWaveとも関連しており、情報交換のプラットフォームとして多くのユーザーに利用されていました。今後は、「Microsoft Answers」が同様の機能を引き継ぐ形で運営されています。

「答えてねっと」の活動は、ユーザー同士が協力し合い、情報を共有する重要な場であったことを示しています。

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