篠崎雅美

篠崎 雅美

概要

日本の女優。兵庫県西宮市出身。特に映画を中心とした映像作品で多数の役を演じている。自身の特集上映が開催されるなど、インディペンデント映画界を中心に活動を展開している。

経歴と人物

兵庫県西宮市で生まれ育つ。高校時代には、NSC歌組にて歌唱とダンスの基礎を習得し、表現者としての第一歩を踏み出した。その後、短期大学に進学し、演技の専門的な学びを深める。卒業を機に、女優としての本格的な活動を開始。キャリアの初期から一貫して、映画やウェブシリーズなどの映像作品を主な活躍の場としている。

実兄はミュージシャンとして活動する篠崎裕である。

2023年には、自身にとって初の長編映画主演作となる「虹のかけら」（坂厚人監督）が公開された。この映画の初公開日である2023年11月25日には、自身の活動情報などを集約した「篠崎雅美オフィシャルサイト」を開設し、ファンや関係者に向けて情報を発信する場を設けた。

主な出演作品

多岐にわたるジャンルや形式の映像作品に出演しており、主演作も複数ある。国内外の様々な映画祭で評価された作品にも多く関わっている。

映画

2007年の「ぱんだ」（北信濃小布施映画祭入賞）や「いつも心にHOTな気持ち」といった初期作品から、精力的に映画出演を重ねている。主演作としては、「明日の朝は、」(2008年)、「春、さくら」(2008年)、「透明な映画」(2015年)、「Fleeting」(2015年)などがある。

特に「受胎告知」(2016年)では主演を務め、同作は第69回カンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーで上映される国際的な評価を得た。その他、インディペンデント映画祭での受賞歴を持つ作品に多数出演しており、「「感謝」」(2014年、福岡インディペンデント映画祭入選)、「ロープ」(2014年、The 大阪 48 Hour Film Project 観客賞受賞)、「大怪獣チャランポラン祭り 鉄ドン」(2017年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭受賞等)、「りんごのカケラ」(2017年、The 大阪 48 Hour Film Project ベストキャラクター賞)、「Kenopsia」(2018年、第10回日本芸術センター映像グランプリ優秀映画賞)、「つたえる」(2018年、The 大阪 48 Hour Film Project 観客賞受賞)、「Song For The Loser」(2021年、横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル受賞)などがある。

近年の作品では、長編初主演作「虹のかけら」(2023年)や主演作「言い訳」(2024年)に出演。また、第48回日本アカデミー賞で最優秀作品賞など主要賞を受賞した「侍タイムスリッパー」(2024年)にも助監督役で出演している。

テレビ

テレビドラマや情報番組にも出演歴がある。「元町ロックンロールスウィンドル」(2019年)のほか、「報道ランナー」(2020年)や「ちちんぷいぷい」(2020年)などの情報番組にも登場している。ドラマでは「惑星スミスでネイキッドランチを」(2021年)にも出演した。

ウェブ作品

インターネットで公開されるウェブ作品にも積極的に参加しており、「前向き男とネガティブ妻の日常」シリーズ(2015年)や主演作「ショーブ！ 第4話『武器はペンと心』」(2015年)などがある。最近では、DroneMovieContest2024で審査員特別賞などを受賞した「ずっとそこにいる」(2024年)や、「パラレルワールドストーリー EP.KOBE」(2024年)などに出演している。

CM

企業CMにも起用されており、能勢酒造やNTT西日本 地域創生Coデザイン研究所の広告に出演した。

その他

ミュージックビデオ(MV)や舞台作品、企業向けのVP(ビデオパッケージ)など、映像表現に関わる様々な分野で活動を展開している。また、書籍「映画制作の教科書」や写真集「RGB」ではモデルを務めた。

特集上映

2014年から2015年にかけて、「KINEMICAL VIRTUES presents 篠崎雅美映画祭 〜ハッカの香りのゆくえ〜」と題された自身の特集上映イベントが複数回にわたり、大阪や京都などで開催された。これは、これまでの彼女の俳優としての歩みと作品世界を紹介する機会となった。

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