米子市民球場

米子市民球場について

米子市民球場（よなごしみんきゅうじょう）は、鳥取県米子市にあり、米子市東山運動公園内に所在する野球場です。この球場は米子市の所有で、運営は米子スポーツマネジメント共同事業体が行っています。最近、施設の命名権が売却され、愛称は「どらドラパーク米子市民球場」となっています。

歴史

米子市には以前から米子市営湊山球場が存在していましたが、その老朽化が進み、新たな近代的な野球場の建設が求められていました。その結果、1990年6月に東山公園内に新しい球場が完成しました。この米子市民球場は、鳥取県西部初の夜間照明設備を備えた野球場としても知られています。

完成以降、山陰地方でプロ野球の公式戦が行われるのはこの球場が唯一であり、1992年にはオリックス・ブルーウェーブが初めて公式戦を開催しました。広島東洋カープの試合も1999年から開催されましたが、オリックスの試合は2002年、広島の試合は2014年を最後に行われていません。また、ウエスタンリーグやイースタンリーグの試合も催されています。

ただし、この球場は国際規格に満たない狭いグラウンド設定（両翼92メートル、中堅120メートル）であり、この点が問題視されることがあります。近隣に居住する住民の騒音への配慮から、音楽コンサートが行われたことはありません。

施設命名権

米子市は財源確保のため、2008年にこの球場が所在する東山運動公園の名称を巡り命名権の売却を募りました。米子市に本社を置く菓子メーカー・丸京製菓が応募し、彼らは「どらやきのまち米子」として地域のPR活動を展開していました。彼らの提案は「ドラマチック」という言葉と「どらやき」を結びつけたもので、「どらやきドラマチックパーク米子」という名称が採用されました。

市はその後、個別施設にも愛称を導入し、米子市民球場の呼称は「どらドラパーク米子市民球場」に改められました。これにより、市民が親しみやすい名前でこの球場を呼ぶことができるようになりました。2012年春には契約が更新され、3年間の延長が行われています。さらに、2023年にはLED電光掲示板への改良が発表され、2024年春からの運用が予定されています。

施設概要

• - グラウンド面積: 両翼92m、中堅120m
• - 内野: クレー舗装、外野: 天然芝
• - スコアボード: 磁気反転式
• - 照明設備: 6基（米子の「Y」を象った配置）
• - 収容人員: 14,000人（内野席、外野芝生席）

場内には常設広告は設けられていないものの、プロ野球開催日には広告が設置されることがあります。球場の周辺には他にも米子市営東山陸上競技場などの施設が存在します。

アクセス

この球場へのアクセスは、JR西日本の山陰本線・東山公園駅から徒歩約5分の距離になります。地元住民や観光客にとって、便利な交通手段が整っていることも大きな魅力です。

まとめ

米子市民球場は、地域の文化やスポーツを支える重要な施設であり、地元企業との連携によって新たな試みや地域振興につながっています。訪れた人々にとって、スポーツ観戦だけでなく、地域の歴史や文化に触れる貴重な場所として存在しています。

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