米沢市斎場

米沢市斎場：歴史と現在

米沢市斎場は、山形県米沢市万世町片子にある市営の火葬場で、地域住民の葬儀を長年支えてきた施設です。

歴史

明治、大正時代には、現在の斎場とは異なる場所で、薪を用いた簡素な火葬が行われていました。その後、割出町（現在の金池4丁目付近）に移転し、本格的な火葬場として稼働を開始しました。昭和46年（1971年）には、現在の万世町片子に移転し、近代的な施設として生まれ変わりました。

移転当初は、市内にある2つの葬儀社が3年交代で斎場の管理運営を行っていましたが、その後「合名会社米沢市斎場公社」を設立し、管理運営を担っていました。2022年4月からは、「株式会社ナウエル」と「東北警備保障株式会社」の2社による「米沢市斎場共同企業体」が指定管理者となり、現在に至っています。

2020年度には、老朽化対策として待合室棟と渡り廊下棟の耐震補強と内外装改修工事、ならびに斎場全体の屋根改修工事が実施されました。これにより、安全性と機能性が向上しています。

施設概要

米沢市斎場は、斎場棟、待合室棟、渡り廊下棟の3つの主要な建物から構成されています。

斎場棟: 車寄せ、斎場（告別・炉前ホール、祭壇）、火葬炉（人体炉4基、汚物炉1基）、収骨室、作業室、作業員控室、電気・機械室、油庫などを備えています。火葬炉は台車式で、前室はなく、灯油を燃料として使用しています。
待合室棟: 待合室（3室）、ロビー、テラス、給湯室、事務室、授乳室、更衣室など、利用者のための快適な空間が用意されています。
渡り廊下棟: 斎場棟と待合室棟を繋ぐ廊下、男女別トイレ、多目的トイレなどが設置されています。

広々とした駐車場には、乗用車40台、バス2台を駐車可能です。

開設時間と休場日

開場時間：午前8時30分～午後5時
使用時間：午前9時～午後5時
火葬時間：午前9時、10時、11時、午後1時、2時、3時（1日6件）
休場日：1月1日、1月2日

敷地面積は6,997.35㎡です。

使用料

米沢市に住所を有する市民の方、または死亡時において米沢市に住所を有する方の火葬を行う方は、多くの場合無料です。それ以外の方は、年齢や火葬の種類によって料金が異なります。

12歳以上：市民無料、その他25,000円
12歳未満：市民無料、その他19,000円
死胎：市民無料、その他7,000円
胎盤・人体の一部：市民700円、その他2,500円

アクセス

米沢市斎場へのアクセスは良好です。自動車、公共交通機関ともに利用可能です。

自動車: 東北中央自動車道米沢中央ICまたは米沢八幡原ICから国道13号経由で約5分。JR米沢駅（東口）から国道13号経由で約5分。
* 路線バス: 米沢市市民バス万世線で「米沢駅前（西口）」バス停から「万世」バス停下車後、徒歩約10分。

まとめ

米沢市斎場は、歴史と最新の設備を兼ね備えた、地域に密着した火葬場です。市民の皆様にとって、安心して利用できる施設を目指して、これからも運営を続けていきます。

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