米米CLUB (アルバム)

米米CLUBの7枚目のアルバム『米米CLUB』は、1991年4月25日にSony Recordsから発売されました。このアルバムは、前作『K2C』と対をなす作品として位置づけられており、『K2C』が「米米の上半身」と表現されるのに対し、今作は「下半身」と称されることがあります。これは、米米CLUBの音楽性の根幹をなす「ソーリー曲」が多数収録されていることを意味しています。

アルバムには、過去の楽曲の再録に加え、ライブでの定番曲も含まれており、米米CLUBの歴史と魅力を凝縮した内容となっています。特に注目すべきは、一部の楽曲が1990年12月にマイカル本牧（現在のイオン本牧店）にあったライブハウス「アポロシアター」で行われたシークレットライブで録音されたテイクを使用している点です。このライブは、ファンにとって貴重な体験であり、その熱気と興奮がアルバムにも反映されています。

また、本作は2枚組（12cmCDと8cmCD）で発売され、当時としては破格の値段である2500円で販売されました。さらに、初回限定盤には歌詞カードが特典として付属するという珍しい形態がとられました。これは、ファンにとっては特別なコレクターズアイテムとしての価値を高めるものでした。

Disc 2には、シュークリームシュがメインボーカルを担当する楽曲が収録されています。彼女の独特な歌声と表現力が、アルバムに彩りを添えています。米米CLUBの音楽的幅広さと多様性を示す上で、シュークリームシュの存在は欠かせないものであり、その魅力がこのアルバムでも十分に発揮されています。

『米米CLUB』は、米米CLUBの音楽的な深みとエンターテイメント性を同時に楽しめる作品です。過去の楽曲を新たな解釈で再録し、ライブでの熱気をそのままパッケージしたこのアルバムは、米米CLUBファンだけでなく、幅広い音楽ファンにとっても必聴の一枚と言えるでしょう。また、アルバムの構成や販売形態など、当時の音楽業界のトレンドや米米CLUBの個性が反映されており、音楽史的にも興味深い作品です。

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