糸岡富子

糸岡 富子（いとおか とみこ）の人生

糸岡富子さんは、1908年5月23日に大阪府大阪市北区で生まれた長寿の女性です。現在116歳で兵庫県芦屋市に在住し、2023年12月から日本最高齢者として知られています。そして2024年8月、彼女は世界最高齢者にもなりました。彼女の人生は、一般的な家庭の背景から始まり、さまざまな経験と達成を重ねてきました。

幼少期と教育

彼女は呉服問屋を営む両親のもとに長女として育ちました。小学校を卒業した後、ウヰルミナ女学校（現在の大阪女学院中高等学校）に進学し、バレーボール部に所属していました。この学校での経験が、後の彼女の生活に多大な影響を与えたと言えます。

結婚と家庭

1928年に糸岡健司さんと結婚し、4人の子供を授かります。夫の糸岡は羅紗商を営んでおり、糸岡さんはその仕事を支える中で家庭を守りました。戦時中は、夫が韓国で繊維工場を営んでいたため、日本の事務所を一手に任され、子育ても行うという多忙な日々を過ごしました。

孤独な生活と活動

1979年に夫を亡くした後、奈良県に移住し約10年間一人暮らしをしました。その間、二上山への登山を楽しんだり、御嶽山にも2回挑戦しました。一般的な靴で登る姿には、周囲の人々を驚かせました。

芦屋市での新生活

1990年には芦屋市に転居し、その後も積極的に活動を続けました。80代には大阪33観音巡礼にも参加し、100歳の時には芦屋神社の長い石段を杖なしで登るという驚きのパフォーマンスも魅せました。さらに、奈良県の薬師寺にも頻繁に通い、経を書くことに打ち込みました。

名誉ある称号

2019年には特別養護老人ホーム「Les芦屋」に入所。その翌年の2022年4月には、兵庫県最高齢者となり、5月にはGRG（日本老年学会）により年齢が正式に認定されました。

健康と長寿の秘訣

富子さんの宗教は浄土宗で、趣味は茶道と小唄です。家庭の教訓として「真実一路」を掲げていることから、誠実さを大切にしていることが窺えます。彼女の長寿の理由の一つには、家族との深い絆が影響していると言えるでしょう。

家族のご紹介

糸岡家は、4人の子供と5人の孫を持つ大家族です。長女の光子さんや、次女の芳子さんは、それぞれ家庭を築いており、豊かな人間関係を持っています。また、長男の俊雄さんや次男の博（甲斐博）さんも成功した人生を歩んでいます。

終わりに

116歳という長い年月を生き抜いてきた糸岡富子さん。彼女の生き方や考え方は、私たちに高齢者の生活や家族の在り方について多くのことを教えてくれます。今後の彼女の健康と幸福を心より願っています。

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