糸満市西崎球場

糸満市西崎球場

糸満市西崎球場（いとまんしにしざききゅうじょう）は、沖縄県糸満市西崎町3-1にある野球場です。この球場は西崎運動公園内に位置し、糸満市がその管理・運営を行っています。

歴史と主な利用

1983年に完成した西崎球場は、1987年に開催された国体の試合会場としても使用されるなど、その歴史は長いものがあります。また、1989年にはプロ野球のオリックス・ブレーブスが春季キャンプを行い、1992年まで続けられました。2022年からは千葉ロッテマリーンズの春季2次キャンプの場としても利用されています。

また、高校野球においては、1990年代後半以降、公式戦の試合会場としてほとんど使用されていませんでしたが、2006年度から再度の利用が始まりました。これにより、地元の若い選手たちがこの歴史ある球場でプレーする機会が生まれています。

主な試合実績

球場ではさまざまな試合が行われており、特にプロ野球オープン戦の開催が注目です。1990年2月24日に開催されたオリックス対ダイエー戦では、12,000人の観衆を集めるなど、多くのファンが訪れました。また、1991年3月3日ではオリックスが日本ハムに勝利し、スタンドには熱狂的な応援が広がりました。

国際試合では、2025年9月に沖縄県で開催される第32回WBSC U-18ワールドカップにおいても、本球場が一部会場として使用されることが決まっています。これにより、国際的な舞台においてもその重要性が増していることが伺えます。

施設の概要

西崎球場の構造は、メインスタンドがPC材で組立式のラーメン構造になっており、スコアボードはRC構造です。両翼は97.6メートル、中堅は122メートルの広さがあり、内野は黒土、外野は天然芝が特徴です。

収容人数は最大12,000人で、メインスタンドには2,500人、内野スタンドには3,000人、外野スタンドには6,500人が収容可能です。また、ナイター設備も6基あり、一般競技用の平均照度は500Lx、内野は1,000Lx、外野は300Lxとなります。

スコアボードは得点部分が電光式で、その他の情報は手書き式で表示されます。ブルペンは1塁側および3塁側のファウルグラウンドにそれぞれ2名分配置されています。

交通アクセス

球場へのアクセスも便利で、那覇空港からは車で約15分の距離です。公共交通機関をご利用の場合、81番のバスは親水公園前で下車可能であり、89番のバス（西崎経由）は西崎運動公園前または西崎第二団地前で下車できます。これにより、観客や選手が気軽にアクセスできる利便性が提供されています。

関連情報

このように糸満市西崎球場は、長い歴史と様々な利用実績を持つ野球場です。記憶に残る試合を数多く経験してきたこの場所で、今後も多くの人々が集い、熱い熱気が広がることが期待されています。

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