紀南病院 (田辺市)

紀南病院について

紀南病院（きなんびょういん）は、和歌山県田辺市新庄町に所在する公立紀南病院組合が運営する病院です。この病院は、田辺市およびその周辺の地域における中心的な医療機関としての役割を果たしています。特に、がん診療連携拠点病院や地域周産期母子医療センター、さらには和歌山県災害拠点病院としての機能を持ち、多岐にわたる医療サービスを提供しています。

沿革

紀南病院は1945年に創設され、その後何度かの名称変更と施設の拡充を経ています。初期の社会保険紀南総合病院は1958年に改称され、トータルの医療サービスの向上を目指しました。1997年に和歌山県から災害拠点病院として指定され、地域に必要な医療体制を整えていきました。2005年には新しい病院が完成し、外観も新たに生まれ変わりました。これに伴い、旧病院は田辺市文化交流センターに転用されました。2006年からはがん診療連携拠点病院に認定され、翌年には周産期母子医療センターに認定されるなど、地域の医療向上に力を注いでいます。2014年に施設が公立紀南病院組合に移管され、現在の「紀南病院」という名称になりました。

診療科目

紀南病院では、内科、消化器科、循環器科、呼吸器科、神経内科、外科、小児外科、呼吸器外科、小児科、脳神経外科、心臓血管外科、泌尿器科、産婦人科、眼科、整形外科、リハビリ科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、麻酔科、皮膚科、放射線科、形成外科、病理診断科といった多様な専門分野をカバーしており、患者のニーズに応じた総合的な医療サービスを提供しています。

施設の概要

紀南病院の敷地面積は約43,769平方メートル、建築面積は7,792平方メートル、延床面積は29,305平方メートルです。構造は地下1階、地上8階建てのSRC造で、充実した設備が整っています。また、駐車場には773台のスペースが設けられ、うち18台は障がい者用に用意されています。

交通アクセス

JRきのくに線の紀伊田辺駅からは、バスを利用することで「紀南病院前」にアクセスでき、タクシーでの移動も可能です。

関連施設

紀南病院には、国立病院機構南和歌山医療センター、紀南こころの医療センター、紀南看護専門学校などの関連施設があります。これらの施設と連携し、地域医療の質を高めることを目指しています。

紀南病院は地域の医療拠点として、患者の安全と健康を第一に考えた医療環境の提供を目指しています。

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