約束 (チューリップの曲)

約束 - チューリップの名曲

「約束」は、1978年10月20日にリリースされたチューリップの15枚目のシングルです。この楽曲は、チューリップのボーカルであり作詞・作曲家でもある財津和夫が手掛けたもので、シングルの両面に収録された曲はいずれも彼の作品です。

このシングルは、同年9月に発表されたアルバム『Upside-down』からのシングルカットであり、「約束」はそのアルバムの最後の曲として位置づけられています。ただし、シングルバージョンの音源はアルバム版とはアレンジが異なっており、特にB面の曲にはユニークなコーラスが加えられています。

楽曲のテーマは、売れない歌手がかつての恋人との思い出を思い返すというもので、歌詞に登場する「パブミラー」はアメリカのパブで見ることができる広告付きの鏡で、二人の過去を象徴しています。この情景は、聴く者に切なさを呼び起こし、その情感豊かな表現にファンたちの心を奪いました。

「約束」は多くのファンに愛されており、新たなメンバーで構成された第2期のチューリップでも人気を博しました。実際、彼らが活動していた当時、有線放送を通じてこの曲へのリクエストが多数寄せられていました。さらに、2008年に放送されたドキュメンタリー番組では、財津和夫が2007年からのツアー「LIVE ACT TULIP run」のセットリストに「約束」を挙げる様子が公開され、多くの人々の記憶に刻まれています。

シングルのジャケットは、川崎市産業文化会館でのライブリハーサルを背景にした写真で、上半分がその風景、下半分はメンバー5人の集合写真となっており、視覚的にもファンの心に残る一枚となっています。

収録曲

1. 約束
作詞・作曲：財津和夫
編曲：チューリップ
- 弦編曲：乾裕樹

2. 恋のドラキュラ
作詞・作曲：財津和夫
編曲：チューリップ

「約束」は、その深い歌詞と独特なメロディが魅力的であり、今なお多くの人々に親しまれている楽曲としての地位を確立しています。この曲は、聴く者に過去の思い出や感傷を呼び起こし、音楽の持つ力を改めて実感させてくれる作品です。

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