約束の場所 (CHEMISTRYの曲)

CHEMISTRY「約束の場所」

「約束の場所」は、CHEMISTRYが2006年10月4日にリリースした17枚目のシングルです。デビュー5周年を記念して、槇原敬之が作詞・作曲を手掛けた楽曲として話題を呼びました。発売元はデフスターレコーズ。

楽曲解説

約1年ぶりのシングルとなった本作は、CHEMISTRYの5周年を記念し、槇原敬之からの提供作品という形で実現しました。槇原自身もハンドクラップやコーラスで参加し、楽曲に深みを与えています。

楽曲は、唱歌のような懐かしいイメージを基に、「夢」を持つことの大切さを歌っています。歌詞中には「夢」という言葉が19回も登場し、そのメッセージ性を強調しています。キャッチコピーは「未来は夢を裏切らない」という力強い言葉が用いられました。

しかし、発売後には歌詞の一部が『銀河鉄道999』の台詞の盗用であるとして、作者の松本零士から盗作疑惑が指摘されるという騒動も起こりました。もっとも、2006年末の音楽番組では、CHEMISTRYと槇原が共にこの楽曲をパフォーマンスする姿が見られ、騒動を乗り越えて楽曲の魅力が広く伝わりました。

カップリング

カップリングには、川畑要がBUGSY（バグジー）名義で発表したソロ曲「still in my heart」と、堂珍嘉邦のソロ曲「YOUR WORLD」の2曲が収録されています。それぞれの個性が光る楽曲も、シングルの魅力を高めています。

初回プレス盤には「CHEMISTRY 5th Anniversary」のロゴステッカーが封入されており、ファンにとっては記念となるアイテムとなりました。

槇原敬之は、2022年3月2日にリリースしたアルバム『Bespoke』で、この「約束の場所」をセルフカバーしています。時を経て、槇原自身の解釈で再び命を吹き込まれた楽曲もまた、新たな感動を呼んでいます。

盗作騒動

「約束の場所」の歌詞の一部が、『銀河鉄道999』の台詞の盗用であると松本零士が主張し、ワイドショーなどに出演して槇原敬之を非難しました。これに対し、槇原は自身の公式ホームページ上で「歌詞は全くのオリジナルであり、本当に盗作だと疑っているのなら裁判で決着していただきたい」と反論しました。

2007年3月22日、槇原が盗作の証拠提出を求め、松本零士を提訴。裁判の結果、松本側が敗訴（槇原への賠償命令。ただし、名誉棄損に対してのみ）。その後、互いに控訴しましたが、最終的には和解という形で決着しました。

収録曲

1. 約束の場所
作詞・作曲・編曲：槇原敬之
味の素「クノール」CMソング
2. still in my heart / BUGSY
作詞：川畑要／作曲：川畑要・nao'ymt／編曲：nao'ymt
3. YOUR WORLD / 堂珍嘉邦
作詞：堂珍嘉邦／作曲：堂珍嘉邦・谷口尚久／編曲：谷口尚久
4. 約束の場所 （Less Vocal）

関連事項

* Brave Love 〜Galaxy Express 999

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