納家政嗣

納家 政嗣（なや まさつぐ）

納家政嗣は1946年生まれの日本を代表する国際政治学者であり、国際政治や安全保障を専門とする学者として知られています。彼は、一橋大学と上智大学の名誉教授として、後進の育成や研究活動に貢献してきました。さまざまな学会で活動を行い、日本国際政治学会や国際法学会では理事を務めています。

人物 background

秋田県で生まれた納家は、1969年に上智大学の経済学部を卒業し、1982年には同大学の大学院外国語学研究科で国際関係論を専攻し、博士後期課程に進学しました。この時、緒方貞子氏をはじめとする著名な学者から指導を受け、国際関係の理解を深めました。

職歴

納家のキャリアは多岐にわたりますが、1995年に上智大学外国語学部の教授に就任して以来、国際政治や安全保障研究を推進してきました。1999年には一橋大学大学院法学研究科の教授に就任し、2007年からは青山学院大学国際政治経済学部で教授を勤めました。その後、2010年には一橋大学名誉教授の称号を得、2013年以降は上智大学で特任教授として活動しています。特に、総合グローバル学部や国際関係研究所では、国際的な視点からの幅広い研究を行っています。

著書・共同著書

納家は著作も豊富で、単著では『国際紛争と予防外交』があり、2003年に出版されています。この書籍では、国際社会における紛争の防止と予防外交の重要性について詳しく論じています。

また、共著としては『国際政治経済学・入門』シリーズ（1996年、2003年、2007年）、『日本の大戦略』（PHP研究所, 2012年）などがあります。彼の研究成果は、国際政治や経済の分析において貴重な視点を提供しています。さらに、共編著や翻訳書も多数あり、S・D・コーエンの『アメリカの国際経済政策――その決定過程の実態』の翻訳も手がけています。

学術活動

納家は学術界での活動も盛んで、彼の専門知識を基にした研究は国内外の学術誌にも発表されています。国際的な視野を持つ研究者として、国際政治の現象や問題に対して多角的なアプローチを模索し続けています。特に安全保障や国際関係の複雑な側面について深い理解を持っており、これからも研究の発展が期待されています。

納家政嗣の業績は、国際外交や安全保障の分野における重要な理論的貢献として位置づけられ、これからの世代にも影響を与えることでしょう。

もう一度検索