紙とさまぁ〜ず

紙とさまぁ〜ず

『紙とさまぁ〜ず』は、テレビ東京系列で放送されている、人気お笑いコンビ・さまぁ〜ずの冠を冠した深夜のトークバラエティ番組です。

この番組の根幹をなすのは、ゲストが番組に出演しないという非常にユニークな形式です。通常のトーク番組とは異なり、スタジオにはさまぁ〜ずの二人とアシスタントのアナウンサーのみ。トークの相手となるゲストはスタジオには現れず、事前に番組スタッフから渡された「アンケート用紙」（番組タイトルの「紙」にあたる要素）に記した回答だけが、さまぁ〜ずの手に渡されます。さまぁ〜ずの二人は、このアンケート用紙に書かれたゲストの答えや記述を読み上げ、それについて自由な発想でトークを繰り広げていくのです。

ゲストの不在は、この番組に独特の空気感をもたらします。ゲストの表情や生の声、リアクションを直接見聞きできないからこそ、アンケートに書かれたわずかな情報や言葉遣いから、ゲストの人柄や考え方を想像し、さまぁ〜ずならではの視点で掘り下げていきます。時にはアンケートの意図を深読みしたり、想像を膨らませて全く異なる方向に話が脱線したりすることも。この「ゲストがいないからこそ生まれる予測不能な面白さ」が、『紙とさまぁ〜ず』の最大の魅力であり、他のどの番組とも似ていない個性となっています。

番組に出演するのは、メインパーソナリティであるさまぁ〜ずの三村マサカズと大竹一樹。長年連れ添った二人ならではの阿吽の呼吸と、肩の力の抜けた自然体のトークが、番組全体を温かく、時にシュールな雰囲気に包んでいます。彼らをサポートするのは、テレビ東京の竹﨑由佳アナウンサーが務めるアシスタントです。竹﨑アナウンサーが不在の場合には、繁田美貴、中原みなみ、角谷暁子、中根舞美、山本倖千恵、嶺百花といった他のテレビ東京の女性アナウンサーが代理で出演し、番組を進行します。

番組は、2021年6月下旬に最初のシーズン（1stシーズン）がスタートしました。毎週火曜日の午前0時台に放送され、独特の企画内容が視聴者の間で好評を博しました。その人気を受け、1stシーズン終了後わずか1ヶ月という短い期間で、早くも第2シーズン（2ndシーズン）の開始が発表される運びとなりました。第2シーズン以降は、放送時間帯が比較的流動的になり、同じ放送枠でのオンエアが数ヶ月単位で変動する傾向が見られます。

制作はテレビ東京が自局で行い、番組制作プロダクションのK-maxが制作協力を担当しています。独特のコンセプトながら、深夜帯で根強い人気を誇り、さまぁ〜ずの自然なトークスキルと企画の妙が光る番組として支持されています。

もう一度検索