紙フトタッチダウン

紙フトタッチダウン：天才てれびくんを彩った紙飛行機スポーツ

『天才てれびくんシリーズ』において、長年にわたり人気を博したスポーツゲームコーナー「紙フトタッチダウン（KAMI-FOOT TOUCH DOWN）」は、紙飛行機とアメリカンフットボールを融合させた、番組独自性の高い企画でした。番組のてれび戦士たちがチームを組み、視聴者から募集したチームと対戦する、視聴者参加型のエキサイティングなゲームとして知られています。

紙フトの基本ルール：紙飛行機で目指すタッチダウン

試合は、クォーターバック（QB）がスタートラインから紙飛行機を投げ、レシーバー（WR）がそれをキャッチするところから始まります。キャッチに成功すれば、その地点まで進み、これを繰り返して15メートル（2006年度のみ16メートル）先のゴールゾーンを目指します。相手チームはディフェンスとしてうちわを使い、紙飛行機のキャッチを妨害します。紙飛行機がうちわに当たったり、ディフェンスの体に触れた場合はファウルとなり、攻撃側はファウル地点まで進むことができます。

ゴールゾーンでキャッチできればタッチダウン（TD）となり20点を獲得。さらに、フィールドのポストの上に紙飛行機を通すことができれば、フィールドゴール（FG）で8点を獲得できます。得点が入ると、再びスタートラインから攻撃が再開されます。紙飛行機を落とす、もしくはフィールドの外に出すとミスとなり、3回ミスすると攻守交代となります。試合は前後半制で行われ、合計得点が多い方が勝利します。同点の場合は、5メートル地点からのフィールドゴール対決で決着がつきます。

紙フトの歴史：2004年度から2023年度まで

紙フトは2004年度から始まり、年々ルールやシステムが進化を遂げました。

2004年度: てれび戦士チームと視聴者チーム（地元小学校のチーム）が対戦する形式でした。
2005年度: てれび戦士が固定チームに参加し、チーム対抗戦に。リーグ戦と昇格・降格システムが導入され、より本格的な対戦形式となりました。
2006年度: スーパーゴール（SG）という新たな得点方法が追加され、年間王者を決めるチャンピオンシップが開催されるようになりました。
2007年度: ゴールゾーンでのファウルに対するルール変更や、QBの投球位置に関するルールの追加など、ゲーム性がより洗練されました。K-1のチーム数も増加しました。オールスター戦も開催されました。
2008年度: 基本ルールは2007年度と同様で、K-1昇格戦の方式が変更されました。
2023年度: 『天才てれびくんhello,』で14年ぶりに復活。30周年記念企画として、新旧てれび戦士が対戦する特別版が放送されました。また、不定期に生放送版「紙フト」も放送されました。

各年度において、チーム編成や試合方式、ルールに様々なバリエーションがあり、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされていました。

紙フトの魅力：視聴者参加型と進化するルール

紙フトの魅力は、視聴者参加型の企画であった点にあります。視聴者から募集したチームが、てれび戦士と対戦できたことは、子供たちにとって大きな喜びだったことでしょう。また、年々進化していくルールも、紙フトの大きな特徴です。新しい得点方法やルールが追加されることで、常に新鮮なゲーム体験を提供していました。

紙フトは、紙飛行機という身近な道具を使った、シンプルながらも奥深い戦略性を持つスポーツゲームでした。その独自性と進化、そして視聴者参加型の企画は、『天才てれびくんシリーズ』の中でも特に記憶に残るコーナーとして、多くの視聴者の心を掴んだと言えるでしょう。

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