紙相撲

紙相撲とは

紙相撲（かみずもう）は、日本の伝統的な遊びの一つで、紙製の力士人形を用いて行う相撲の模擬競技です。通常「とんとん相撲」とも呼ばれるこの遊びは、古くから親しまれており、特に昭和50年代には日本紙相撲協会が中心となって盛り上がりを見せました。

基本的な遊び方

紙相撲を楽しむためには、まず紙を二つ折りにし、90°に開く形で立たせることが基本です。この形状を利用し、厚みのある画用紙に力士の絵を描いて切り抜き、折り曲げることで人形を作ります。2つの力士人形を土台として用意された台の上に並べ、両端を叩くことで振動を生じさせます。

その結果、2つの人形は中央に向かって小刻みに動き、最終的には衝突します。衝突の際に、一方の人形が倒れたり、土俵の線を越えたりすることで勝敗が決まります。この過程は、実際の相撲の取組に似た興奮や緊張感を楽しむことができ、参加者同士の競争心を掻き立てます。

日本紙相撲協会と紙相撲ブーム

紙相撲のターニングポイントは1954年、17歳の若者徳川義幸が新しい競技方法を考案したことです。彼は力士人形の配置を見直し、力士の右手を高く、左手を低く設定することで、足を前に倒れるようにしました。この状態で遊ぶことで、よりダイナミックで多様な動きが生まれ、まるで相撲の「左四つ」の体勢を模倣するような感覚を生み出しました。

彼は友人たちと共にこの新しい形式の力士を制作し、各自の力士が「相撲部屋」として機能し、成績によって番付を変動させるというルールを楽しむようになりました。

この遊び方は長らくコミュニティ内のものでしたが、1975年に週刊誌に取り上げられたことで、広くメディアに注目されるようになります。特に当時の横綱・照の花（11代）による取組の生中継がNHKで行われるなどし、子供たちを中心に紙相撲が大ブームに。数年の間に多くの愛好者が誕生しました。

現在の日本紙相撲

紙相撲の人気はブームが過ぎ去った後も愛好者たちによって続けられており、2022年には第156回場所が開催されました。この場所では、横綱には春ノ翔（25代）、美空富士（24代）、若ノ嶋（23代）が番付されていますが、美空富士は途中で引退をを決意しました。月日が流れても、この遊びは多くの人々によって愛されています。

参考文献

• - 徳川義幸『負けるな! 紙相撲』、六興出版、1988年

外部リンク

• - 紙相撲資料館
• - 牛乳パックで紙相撲

纸相撲はただの遊びに留まらず、友情や交流、競争を促進する素晴らしい文化的イベントです。その魅力に触れ、自らもこの遊びに参加してみることをお勧めします。

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