紺碧のうたプロジェクト

紺碧のうたプロジェクトについて

早稲田大学が立ち上げた「紺碧のうたプロジェクト」は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた時期に、学生たちの思いを集約した新たな応援ソングを制作するプロジェクトです。このプロジェクトの特色は、大学コミュニティ全体が参加し、横のつながりを深めることです。

プロジェクトの背景

新型コロナウイルスは、多くの人々の日常生活に影響を与えました。特に学生たちは、対面授業の停止やキャンパスへの立ち入り禁止など、大学生活の重要な部分が制約されました。そんな中、早稲田大学は、学生、街の住民、さらには受験生の声をSNSなどを通じて募集し、彼らの想いを集めることで、新しい形の応援の形を模索しました。

栄光の制作陣

作詞・作曲を担当したのは、レコード大賞作曲賞を受賞した経験を持つ杉山勝彦氏。彼は早稲田大学理工学部の卒業生で、豊かな音楽的背景を持っています。さらに、ダンスバージョンの振り付けは、2019年のラグビーワールドカップ開会式でも活躍したSHOJIN氏が手掛けており、大学の社会科学部を卒業しています。

また、ミュージックビデオ（MV）の監督はCreative Team +ONEの代表を務めている大野遼大氏が担当しました。彼も早稲田大学社会科学部の在校生で、プロジェクトに自身のクリエイティブな視点を注ぎ込みました。

曲の理念とタイトル

曲名である「そして紺碧の空へ」は、新入生や在校生にとって、早稲田の文化や思いを伝える架け橋となることを目指しています。この名称には、特にキャンパスに通えずにいる新入生のために、早稲田の素晴らしさを感じてもらうという思いが込められています。

制作の過程

プロジェクトは2部構成で実施されました。第一弾では、ゴスペラーズのリーダーである村上てつや氏がメインボーカルを務め、180を超える体育各部やサークルから集まった写真や映像がMVに登場しました。このMVはオンライン上での撮影と録音によって、6月27日に公開されました。

続く第二弾では、早稲田大学の4年生がメインボーカルとして参加し、100人以上の学生による合唱バージョンが8月31日に公開されました。このMVには、学生や街の住民に加えて、多くの卒業生も参加し、田原総一郎氏、瀬古利彦氏、岡副麻希氏、吉田照美氏などが名を連ねています。

曲の公演

「そして紺碧の空へ」は、2020年3月と9月に行われた早稲田大学の卒業式や学位授与式でも使用され、多くの卒業生たちに感動を与えました。この曲は困難な時期にこそ、多くの人の心を癒す力があることを示しており、早稲田大学の歴史に新たな1ページを刻んだと言えるでしょう。

このプロジェクトは、学生、卒業生、そして地域が一つになって、共に乗り越えていこうとする力量を示す素晴らしい取り組みです。

もう一度検索