経済局 (外務省)

経済局について

経済局は、日本の外務省に設置されている内部部局の一つです。外務省組織令に基づき、対外経済関係に関する外交政策を総合的に担当しています。グローバル化が進む現代において、国際経済の安定と発展は日本の国益に直結しており、経済局はその最前線で重要な役割を担っています。

主な所掌事務

経済局は、多岐にわたる経済外交課題に対応するため、以下のような事務を所掌しています。

国際経済の基本的ルール策定への参画: WTO（世界貿易機関）などの国際機関におけるルール形成に積極的に関与し、自由で公正な国際経済秩序の維持・発展に貢献します。
重層的経済関係の拡充: 二国間および多国間の経済連携協定（EPA）や自由貿易協定（FTA）の締結を推進し、日本と諸外国との経済関係を深化させます。
経済安全保障の強化: サプライチェーンの強靭化、重要技術の保護、経済的威圧への対抗など、経済面から日本の安全保障を強化する取り組みを行います。
日本企業への支援: 海外進出や事業展開を支援するため、情報提供、海外政府との交渉、トラブル解決などを行います。

組織

経済局は、局長を筆頭に、審議官、参事官などの幹部職員と、以下のような各課・室で構成されています。

政策課: 経済外交政策の企画立案、局全体の総合調整を行います。
官民連携推進室: 政府と民間企業との連携を促進し、経済外交を強化します。
資源安全保障室: エネルギーや鉱物資源などの安定供給を確保するための政策を立案します。
漁業室: 国際的な漁業資源の管理や、漁業に関する国際交渉を行います。
国際経済課: 世界経済の動向分析や、主要国との経済関係に関する政策立案を行います。
欧州連合経済室: EUとの経済関係に関する政策立案、情報収集を行います。
経済協力開発機構室: OECDとの連携強化や、同機構における活動への参画を行います。
国際貿易課: 貿易政策に関する企画立案、国際貿易ルールに関する交渉を行います。
サービス貿易室: サービス貿易の自由化促進や、国際ルールに関する交渉を行います。
知的財産室: 知的財産権の保護強化や、国際的な知的財産に関する交渉を行います。
経済連携課: 二国間・多国間経済連携協定の締結交渉や、その後の運用管理を行います。
南東アジア経済連携協定交渉室: ASEAN地域との経済連携協定に関する交渉を行います。
アジア太平洋経済協力室: APECの活動への参画や、アジア太平洋地域における経済協力を行います。
投資政策室: 海外からの対内投資促進や、日本企業の海外投資を円滑にするための政策立案を行います。

参考文献

外務省ウェブサイト（経済局のページを参照）
アジ歴グロッサリー「経済局」の項目

関連項目

外務省

外部リンク

外務省の経済局のページへのリンク'>経済局

経済局は、複雑化する国際経済情勢に対応し、日本の経済的利益と国際社会の安定に貢献するため、日々活動を続けています。

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