経済技術開発区

経済技術開発区について

経済技術開発区は、1984年以降の中国における改革開放政策の一環として、経済特区に次いで設立された対外経済開放区です。正式には「国家級経済技術開発区」と呼ばれ、英語では「China National Economic and Technological Development Zone」と表記されます。一般的には「開発区」（Development Zone または Development Area）とも呼ばれています。

開発の歴史

1984年から1986年にかけて、大連、秦皇島、天津、煙台、青島、連雲港、南通、上海、寧波、温州、福州、広州、湛江、北海の14都市が経済技術開発区に指定されました。2019年現在では、その数は54か所に増加しています。

追加指定された都市には、営口、北京、南京、ハルビン、長春、瀋陽、威海、蘇州、厦門、東山、杭州、昆山、蕭山、武漢、重慶、成都、西安、合肥、蕪湖、南昌、鄭州、太原、長沙、昆明、貴陽、銀川、石河子、フフホト、ウルムチ、西寧、蘭州、ラサ、南寧などがあります。

一方で、東莞、無錫、石家荘、済南などは指定されていません。

経済特区との違い

経済技術開発区は、外資と技術の導入を目的としており、経済特区と同様の優遇措置が適用されます。当初、経済特区は管理線によって国内と明確に区別され、対内的に閉鎖されていましたが、経済技術開発区は国内に対しても開放されている点が異なっていました。しかし、現在ではこれらの区別は曖昧になってきています。

省級経済開発区

省レベルにおいても、経済開発区の設立が活発に行われています。例えば、大連長興島臨港工業区（遼寧省）は、遼寧省の「五点一線」臨海工業区計画（2006年）において、日本・韓国との関係で特に注目されています。これらの省級経済開発区の中には、国家級経済技術開発区に匹敵する規模のものも存在します。また、市レベルの経済開発区も出現しています。

関連情報

経済技術開発区に関心のある方は、以下の情報源も参考にしてください。

改革開放
経済特区 (Special Economic Zones)
世界のハイテクパーク
高新技術産業開発区
* 中国・国家発展和改革委員会の公告（2007年）

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