経済羅針盤

経済羅針盤

番組概要

『経済羅針盤』（英文名: Business Compass）は、日本放送協会（NHK）が制作・放送していた経済に関する情報番組です。2004年4月4日に『週刊経済羅針盤』として放送を開始し、翌2005年度からは番組名から「週刊」が外され、『経済羅針盤』として親しまれました。経済担当の解説委員と女性アナウンサーが中心となり、番組の進行役を務めました。初期の2004年度には、外部リポーターも一人加わって放送が行われていました。

主なコーナー

番組は主に以下の二つのコーナーで構成されていました。

オフタイムミーティング：このコーナーでは、様々な企業の経営者をスタジオに招き、彼らの経営哲学やビジョンについて深く掘り下げるインタビューが展開されました。経営者たちの素顔や考え方に触れる貴重な機会を提供し、その内容は番組公式ウェブサイトでも文章として公開されていました。
きょうの羅針盤：最近の経済情勢の中から特に重要と思われるキーワードを選び、経済担当の解説委員がその背景や意味合いについて詳しく解説するコーナーでした。複雑な経済ニュースをわかりやすく紐解き、視聴者が日々の経済の動きを理解するための指針を示しました。

放送形態と技術

本番組は、国内向けの総合テレビおよび衛星第1テレビで放送され、これらはステレオ音声での提供でした。海外向けの放送としては、総合テレビと同時に放送されるNHKワールド・プレミアムがありましたが、こちらはモノラル音声でした。一方、時差放送となる海外向けのNHKワールドTVでは、全放送時間帯を通じて英語を主音声とする二か国語放送が行われました。

技術面では、衛星第1テレビにおいて、2006年11月26日の放送回からは、ハイビジョンと同じ縦横比16:9のサイズで放送されるようになりました（ただし、画質は標準画質）。また、衛星第1テレビでの放送時には、「この番組は今朝放送されたものです」という内容を示すテロップが画面に表示されることもありました。

放送時間の変遷

番組の放送時間は年度によって異なりました。

2004年度
総合テレビ：毎週日曜日 10時05分から10時50分
衛星第1テレビ：毎週日曜日 18時10分から18時55分

2005年度から2008年度
総合テレビおよびNHKワールド・プレミアム：毎週日曜日 8時25分から8時55分（NHKワールド・プレミアムはスクランブルをかけずに放送されました）
衛星第1テレビ：毎週日曜日 18時10分から18時40分
NHKワールドTV：国内での放送より1週遅れで、複数回放送されました（月曜日 17時15分、23時15分、火曜日 4時15分、10時10分、13時15分など、時間はいずれも協定世界時+9時間）

主な出演者

番組に出演した主なメンバーは以下の通りです。（肩書、担当期間）

進行アナウンサー
鹿島綾乃（2004年4月 - 2005年3月）
柴田祐規子（2005年4月 - 2006年7月）
古野晶子（2006年8月13日 - 2009年3月）
リポーター
松岡洋子（2004年4月 - 2005年3月）
解説委員
関口博之
ナレーション
* 梅津秀行

番組の終焉と後継

『経済羅針盤』は、2009年3月29日の放送をもって終了しました。その後、同年4月からは、それまで放送されていた『家計診断 おすすめ悠々ライフ』と統合され、『経済ワイド ビジョンe』として新たな経済情報番組が始まりました。さらに、『ビジョンe』が2010年3月に終了した後、経済報道番組『Bizスポ』へとその機能や役割が引き継がれることとなりました。このように、本番組はNHKの経済情報・報道番組の変遷の中で重要な位置を占める存在でした。

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