経田漁港

経田漁港の概要と歴史

経田漁港（きょうでんぎょこう）は、富山県魚津市経田地域に位置する重要な第2種漁港です。この地域は古代から海の入り江が存在し、6世紀から8世紀にかけては漁業が盛んでした。また、藩政時代には漁港と海水浴場が共に栄え、地域の経済に寄与していました。昭和時代には遠洋漁業も活発に行われるようになり、後期には現在見られるような大規模な漁港として仕上がりました。さらに、この地は古代の民話『錨の溝』の舞台としても知られています。

沿革

経田漁港の歴史は1933年に始まります。この年、船溜まりの着工が始まり、当時地域の漁船は赤川の河口を利用していました。着工時の予算は、農林省からの助成金で約3万2千円、そして経田村が約1万1千円を負担しました。

1935年には北防波堤と荷上場を備えた船溜まりが完成し、正式な竣工は1939年に行われました。しかし、この段階では水深が不足しており、特に冬季には片貝川からの流砂流入により港の機能が低下していました。このため、漁船や渡海船の入港が難しい状況が続いていました。

1949年には本格的な漁港の建設に着手がされ、1951年7月28日には農林省の告示により第2種漁港としての指定を受けました。その後、1954年3月13日には魚津市が漁港の管理者に指定され、漁港の発展が一層進みます。

1960年には北側防波堤の突端に灯台が完成し、この施設が漁港の安全性を高めました。1966年には漁港の施設が整い、1973年には現在の漁港として整備するための工事が開始されました。この工事により、経田漁港は県下でも有名な漁港の一つとなります。

1978年11月には小型船舶泊地の建設工事が始まり、1988年12月20日には小型の繋留岸壁が完成、続いて1996年3月にはボートヤードも完了しました。これらの発展は、地域の漁業や観光業にとって非常に重要な役割を果たしています。

終わりに

経田漁港は、歴史ある漁港として今も多くの漁船が行き交い、地域の活気を支えています。その歴史的背景や現在の役割は、地元住民のみならず、訪れる観光客にも多くの魅力を伝えています。経田漁港は、富山県の漁業文化を体現する重要な場所であり、これからもその役割は続いていくでしょう。

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