給水装置工事主任技術者

給水装置工事主任技術者とは

給水装置工事主任技術者とは、給水装置工事に関する専門的な知識と技術を持つことを国が認める国家資格です。この資格は、給水装置工事事業者が水道事業者（市町村など）から水道法に基づく指定（指定給水装置工事事業者）を受けるために必須となっています。

資格取得者は、給水装置工事に関する技術上の管理、工事従事者への指導監督、工事の基準適合性の確認、水道事業者による検査への立ち会いなど、重要な業務を担います。

この資格は、単に技術を証明するだけでなく、水道インフラの安全性と信頼性を支える上で、非常に重要な役割を果たしています。また、資格取得者には、消防設備士試験（甲種）やマンション維持修繕技術者試験の受験資格が得られるといったメリットもあります。

資格取得要件

給水装置工事主任技術者の試験を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。

給水装置工事に関する3年以上の実務経験

実務経験には、給水装置の設置や変更工事に携わった経験だけでなく、見習い期間や現場での技術的な経験も含まれます。

試験について

試験は、毎年10月下旬頃に、北海道、東北、関東、中部、関西、中国四国、九州、沖縄の各主要都市で実施されます。

試験科目

公衆衛生概論
水道行政
給水装置の概要
給水装置の構造及び性能
給水装置工事法
給水装置施工管理法
給水装置計画論
給水装置工事事務論

管工事施工管理技術検定の合格者は、1級・2級ともに、「給水装置の概要」と「給水装置施工管理法」の2科目の免除を受けることができます。

給水装置工事主任技術者の業務内容

給水装置工事主任技術者は、以下の業務を行います。

給水装置に関する技術上の管理
給水装置工事に従事する者への技術指導と監督
給水装置の構造や材質が基準に適合しているかの確認
施工した給水装置工事に関する水道事業者の検査への立ち会い

これらの業務を通じて、給水装置工事の品質を確保し、安全な水道水の供給を支える重要な役割を担っています。

関連情報

給水工事技術振興財団: 給水工事に関する技術の向上や普及を目的とする団体です。
日本の建設に関する[[資格一覧]]: 日本の建設業界で取得できるさまざまな資格について情報が掲載されています。
外部リンク: 公益財団法人給水工事技術振興財団の公式サイトでは、資格に関する詳しい情報や試験日程などを確認できます。


給水装置工事主任技術者は、私たちの生活に欠かせない安全な水を供給するために、重要な役割を担っています。この資格は、水道インフラを支える専門家としての誇りと責任を象徴するものです。

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