『絶景色』(ぜっけいしょく)は、日本の
ヴィジュアル系バンド、アリス九號.が
2006年4月26日にリリースした4作目の
アルバムであり、彼らのデビュー
アルバムです。この出発点とも言える作品は、バンドの音楽的な方向性を示す重要な一枚となっています。
本
アルバムには、完全初回限定版と通常版の2つの形式が存在します。完全初回限定版には、CDとともに、「ヴェルヴェット」PVを収録したDVDが付属しており、ファンにとって見逃せない特典が含まれています。一方、通常版にはCDのみが収録されており、初回限定盤と同じ内容となっています。
収録楽曲としては、シングル「FANTASY」や「九龍-NINE HEADS RODEO SHOW-」を含む多彩なトラックが揃っています。これらの楽曲は、アリス九號.のスタイルを形成する重要な要素を持っており、聴く者を引き込む魅力があります。
この
アルバムを引っ提げて、
2006年5月には「君ノ瞳ニ写ルハ絶景色」と題されたツアーが行われ、ファンとともに
アルバムの楽曲を披露する貴重な機会となりました。
批評
音楽評論において、CDジャーナルは本
アルバムを「ポップス・テイストを多分に含んだ曲とアレンジが心地よく響く」と評価しました。また、クリーンで清涼感のあるメロディが特に際立ち、「この手のシーンにはしばらくなかった」と著名な音楽シーンにおける新たな風を感じさせます。しかしながら、ラルクからの影響が見受けられることも指摘されています。これは、アリス九號.が自身の音楽を模索する一環として捉えることができ、さらなる成長を期待させる要素となっています。
収録曲一覧
アルバムに収められた曲は以下の通りです:
- - 光環
- - ヴェルヴェット
- - FANTASY (6thシングル)
- - 3.2.1.REAL-SE-
- - 春、さくらの頃
- - DEAD SCHOOL SCREAMING
- - 黒海の海月-Instrumental-
- - jelly fish
- - ワールドエンドアンソロジー
- - Q.
- - 九龍-NINE HEADS RODEO SHOW (5thシングル)
- - ARMOR RING
全ての曲の作詞は将、作曲はアリス九號.のメンバーが担当しており、各曲は彼らの個性と音楽的なビジョンを反映しています。特に、原曲の制作は、ヒロトや沙我、虎といったメンバーの共同作業により成り立ち、バンドの統一感と独自性を一層引き立てています。
この
アルバム『絶景色』は、アリス九號.の音楽的なスタート地点であると同時に、彼らの将来に向けた足がかりともなった意義深い作品です。