絶深海のソラリス

絶深海のソラリス - 概要

『絶深海のソラリス』(SORALIS the Abyssal)は、KADOKAWA'>[らきるち]]によるライトノベル作品です。イラストはあさぎりが担当しており、MF文庫J]より2014年3月から刊行されています。[[22世紀、大海害によって多くの土地が海没した地球を舞台に、未知の結晶体「ソラリス」と融合することで水陸両生の異能「テリトリー」を手に入れた少年少女たちの物語です。ラブコメディとサバイバルホラーが融合した、独特の世界観が魅力です。

ストーリー

第1巻：アカデミーと海底遺跡

西暦2145年、ウランバートルを首都とするオリエント連邦がアジア大陸に設立されています。ソラリスと融合した人々、通称「水使い」たちは、連邦が太平洋上の孤島に設立したアカデミーでテリトリーの訓練を受けています。

18歳の技術教官、山城ミナトは、才能抜群だが精神的に未熟な1年生クロエと、テリトリーの扱いに苦戦する5年生ナツカをパートナーとして結びつけます。ミナトはクロエの指導を通してナツカの成長を促し、ナツカとの交流を通してクロエの精神的な問題を解決しようと試みます。

ある日、ミナトとアイシュワリン教官は、旧大阪府海底での遠征演習の担当教官に任命されます。海底遺跡のドキュメンタリー番組制作に協力するためです。クロエの推薦で、ナツカも遠征に参加することになります。

海底での遭遇と危機

遠征演習は、教官2名と訓練生5名、番組スタッフ3名で実施されます。旧東京都海底、旧大阪府海底を探索中に、一行は海底施設からの救難信号を発見します。施設内では、何者かに殺害された水使いの遺体を見つけます。

アイシュワリンが施設に潜入した直後、クルーザーが襲撃を受け、番組スタッフと1人の訓練生が、未知の生命体に襲われて死亡します。残された一行は、海底施設へと逃げ込みます。

アンダーとの戦い

施設には、「アンダー」と呼ばれる人造生命体が徘徊していました。「アンダー」は、ソラリスを兵器として利用するために作られた生命体です。一行は、様々なタイプのアンダーと戦いながらアイシュワリンを探しますが、クロエとミシェルが命を落とします。ナツカは、感情の変動によって能力が変化する「感情依存型」の水使いであり、悲しみと怒りによってテリトリーが暴走します。

ナツカはアンダーを倒しますが、その代償として命を落とします。ミナトは、アイシュワリンの助けによって生還します。

登場人物

山城ミナト: 18歳の技術教官。冷静沈着で、知覚特化型のテリトリーを持つ。
星野ナツカ: 17歳、5年生。感情依存型のテリトリーを持つ。
クロエ・ナイトレイ: 15歳、1年生。秩序独裁型のテリトリーを持つ。
メイファ＝リー: 16歳、4年生。領界特化型のテリトリーを持つ。
ミシェル・オリバー: 16歳、3年生。限定活動型のテリトリーを持つ。
ララ・アイシュワリン: 21歳の技術教官。限定活動型のテリトリーを持つ。ミナトの恩師。
マリア学長: アカデミーの学長。

世界観

オリエント連邦: 大海害後に設立されたアジア大陸の国家。
ソラリス: 生きた鉱石。血液と融合することで特殊能力を与える。
テリトリー: ソラリスによって得られた特殊能力。
* アンダー: ソラリスを兵器として利用された人造生命体。

評価

『ライトノベルツイッター杯2014上半期』の新規作品部門で2位にランクインし、『このライトノベルがすごい！』2015年版で6位にランクインするなど高い評価を得ています。

もう一度検索