緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦

緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦

『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』は、2017年から放送されているテレビ東京系列のドキュメントバラエティ番組です。略称である『池の水ぜんぶ抜く』や『池の水』という呼称でも親しまれています。特に日曜の夕方に放送されることが多く、多くの視聴者に楽しまれています。

番組の概要

この番組の主な目的は、手つかずの状態で放置されている池の水を抜き、生態系の環境を改善することです。全国各地の池において、長年にわたり堆積した土砂やゴミを取り除きながら、在来種を保護し、外来種の捕獲や駆除を行います。そして、掻い掘り作業を行うことで、池の水をきれいに保つことを目指します。

番組の流れ

このプロセスは、まず、排水装置を使って池の水を下水道や農業用水に移し、そこで魚やその他の水生生物が移動できないようにします。その後、本来その池にいない外来種を捕獲し、必要に応じて駆除を行います。この工程は数日から数ヶ月にわたることがありますが、目的はヘドロからの窒素を排出させ、環境を整備した後にきれいな水を再投入することです。

ただし、一部の企画では準備不足が指摘されていることがあります。例えば、岐阜県羽島郡笠松町で行われた外来種駆除では、準備不足に対する懸念が示されるなど、問題点も浮き彫りになっています。さらに、朝日新聞の記者は、地域による持続的な取り組みの重要性や、「外来種＝悪」という印象を与える表現が多いことについても指摘しています。

多様な企画

番組は、池の水を抜く作業だけでなく、「絶滅危惧種を探せ」などの多様な企画も含まれています。たとえば、2017年6月の放送では、生物調査や有害動物の駆除、巨大岩の撤去など、様々なプロジェクトが取り上げられました。また、2018年のスピンオフ企画では、水を抜けない川に生息する外来種の駆除も話題にされました。

出演者

本番組のMCは、人気コンビのロンドンブーツ1号2号の田村淳、ココリコの田中直樹が務めています。また、レギュラーとして大家志津香が参加しており、第10回の放送がきっかけでレギュラーに決定しました。専門家としては、静岡大学の加藤英明氏やNPOのメンバーたちがエキスパートとして活躍しています。

好評と評価

放送開始以来、番組は視聴者に高く評価されており、最初の放送から視聴率は急上昇しました。特に第4回、第5回ではそれぞれ11.8%、12.8%という高い視聴率を記録しています。伊集院光などの有名人も番組を絶賛し、独自の企画が多くの人々を惹きつけていると評価されています。

批判の声

しかし、参加者からは指示の不備や、専門家がいない中での魚の識別作業が行われるなどの問題も指摘されています。これらの声は、番組制作における課題を浮き彫りにしています。

まとめ

『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』は、環境保護を意識したユニークなバラエティ番組として、多くの視聴者に支持されています。生態系の保護に貢献しつつ、楽しめる内容を提供し続けることが、今後の番組にとって大きな課題となるでしょう。

もう一度検索