総合病院国保旭中央病院

国保旭中央病院：地域医療を支える基幹病院

千葉県旭市に所在する国保旭中央病院は、地方独立行政法人が運営する公立病院です。千葉県東総地域、そして茨城県南東部を含めた約100万人の住民にとって、地域医療を支える重要な基幹病院としての役割を担っています。

幅広い医療ニーズに対応

一般外来から高度な専門治療まで、幅広い医療ニーズに対応できるよう、充実した医療体制を整えています。1日に約3,500名もの外来患者が訪れ、年間では約57,000人の患者を受け入れています。救急医療体制も万全で、一次救急から三次救急まで対応可能な第3次救急指定病院です。

迅速な医療提供のための体制

患者への迅速な対応を重視し、所属医師は原則として病院敷地内に用意された居住施設に住んでいます。これは、患者の容態が急変した場合に、数分以内で駆けつけることを可能にするためです。

継続的な発展

病院は、地域の医療ニーズの高まりを受け、敷地を拡大しながら増改築を繰り返してきました。現在も、更なる規模拡大を進めており、地域住民への医療提供能力の向上に努めています。

歴史

国保旭中央病院の歴史は古く、1953年（昭和28年）3月、旭町（現・旭市）を含む8ヶ町村によって開設されました。その後、2005年（平成17年）7月の市町合併により市立病院となり、2016年（平成28年）4月1日には地方独立行政法人へと改組されました。この間、2008年（平成20年）12月27日に新本館の起工、2011年（平成23年）3月25日に竣工、2013年（平成25年）1月には既存棟の整備が完了するなど、施設の充実を図ってきました。同年3月27日には、事業管理者と病院長を分離し、新たな病院長が任命されました。

施設概要

広大な敷地面積172,402m²、建物延床面積186,685m²を誇る病院には、989床（2011年現在）の病床が配置されています。一般病床763床に加え、NICU（新生児特定集中治療室）、小児入院医療管理病棟、救命救急センター、集中治療室、緩和ケア病棟、精神科病床220床、感染症病床6床などを備えています。診療科は36科に及びます。

医療機関の指定

国保旭中央病院は、数多くの医療機関の指定を受けています。主な指定は以下の通りです。

保険医療機関
労災保険指定医療機関
指定自立支援医療機関（更生医療・精神通院医療）
身体障害者福祉法指定医の配置されている医療機関
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく指定病院・応急入院指定病院
精神保健指定医の配置されている医療機関
生活保護法指定医療機関
医療保護施設
結核指定医療機関
原子爆弾被爆者一般疾病医療取扱医療機関
第二種感染症指定医療機関
母体保護法指定医の配置されている医療機関
災害拠点病院
小児救急医療拠点病院
救命救急センター
臨床研修指定病院
臨床修練指定病院
がん診療連携拠点病院
エイズ治療拠点病院
DPC対象病院
地域周産期母子医療センター
認知症疾患医療センター

附属施設

病院には、以下の附属施設もあります。

旭中央病院附属飯岡診療所
旭中央病院附属看護専門学校
介護老人保健施設シルバーケアセンター
養護老人ホーム東総園
特別養護老人ホーム東総園
ケアハウス東総園
訪問看護ステーション旭こころとくらしのケアセンター
ぴあハウス

アクセス

JR東日本総武本線「旭駅」から病院の無料送迎バス、または徒歩15分
東京駅八重洲口前から高速バス「犬吠号」で「旭中央病院東」下車

参考文献

すべては患者のために：諸橋芳夫と旭中央病院／鈴木久仁直　著（アテネ社）ISBN 4-900841-09-9
続 すべては患者のために：医療都市「旭中央病院」諸橋芳夫の理想を継ぐ／鈴木久仁直　著（アテネ社）ISBN 4-900841-30-7

国保旭中央病院は、地域住民の健康を守るため、これからも発展を続けていくでしょう。

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