緒方大象

緒方 大象について

緒方大象（おがた だいぞう）は、1886年2月5日に福岡市で生まれ、1956年7月20日に逝去した日本の著名な医学者です。彼は九州大学の名誉教授であり、特にリンパ心臓の研究に関して高い評価を受けています。彼の業績は、医学の発展に寄与し、多くの後進に影響を与えました。

経歴

緒方大象は、1904年に福岡県立中学修猷館を卒業した後、1907年に第5高等学校医科に進学しました。同年9月には東京帝国大学医学部に入学しますが、同年12月には京都帝国大学福岡医科大学に転学し、1911年11月にはその後の九州帝国大学医学部を卒業します。彼の同期には大川周明がいて、ふたりは共に五高の校友会雑誌「龍南会雑誌」の雑誌部委員を務めました。

卒業後、緒方はしばらく九州帝大医学部の石原誠教授の生理学教室で学びます。1913年には熊本医学専門学校の教授に就任し、翌年には九州帝大の講師となりました。さらに、彼は1917年から1919年にかけてアメリカに留学し、1919年5月には九州帝大の助教授に任命されます。この後、緒方は1920年から1923年にかけて文部省の在外研究員としてイギリス、フランス、そしてドイツに留学し、貴重な知識と経験を積みました。

1946年には九州帝大の第1生理学教室教授に就任し、戦後も活躍を続けました。1949年には九州歯科大学の生理学教室教授に就任し、教育と研究の両面で貢献しました。彼の研究は、当時の医学界において重要な役割を果たし、多くの医学的知見をもたらしました。

家族

緒方大象には、政治家として知られる弟の緒方竹虎と医師の緒方龍がいます。また、彼の長男も九州大学医学部で生理学教授を務めており、家族全体が医学界において重要な存在となっています。

参考文献

彼の業績や経歴については、泉孝英編による『日本近現代医学人名事典』（医学書院、2012年）に詳しく記されています。この資料は、緒方大象の研究が日本近現代医学に与えた影響を理解するための貴重な情報源となっています。

緒方大象の生涯は、医学の進展と彼自身の専門領域における探究心の賜物であり、その影響は今もなお、多くの医学者や学生に受け継がれています。

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