繊維ニュース

繊維ニュースについて

繊維ニュースは、1950年（昭和25年）に創刊された、繊維・ファッション業界の専門日刊紙です。ダイセン株式会社が発行しており、その前身は財団法人日本繊維経済研究所関西総局が発行していた「繊研相場速報」です。その後、「大阪繊研速報」と改題され、1992年に現在の「繊維ニュース」となりました。

概要

創刊当初から綿糸相場情報を中心に扱っており、綿紡績を中心とした素材メーカーや商社、繊維産地の情報に強みを持っています。特に、岡山県や広島県を中心としたデニム産地（三備産地）、兵庫県西脇市を中心とした播州織、滋賀県高島市の綿クレープ、静岡県浜松市を中心とした遠州織物、大阪南部や愛媛県今治市のタオルなど、各地域に根ざした繊維製品の情報を詳細に掲載しています。

また、日本の繊維産業が輸出で隆盛を誇っていた時代から、海外への輸出促進媒体としての役割を担っており、現在でも繊維製品の輸出入に関する情報や、東南アジアなどの海外繊維事情に関する報道に力を入れています。

2003年には上海にオフィスを開設し、2006年には上海支局へと改称。中国の繊維産業や、中国に進出している日本企業のビジネスに関する情報を積極的に発信しています。

名物コラムである「ごえんぼう」は、繊維業界の関係者から広く愛読されています。

組織

本社は大阪市中央区にあり、東京支社、東海支局（静岡県浜松市）、北陸支局（福井県福井市）、上海支局があります。さらに、2009年には中国支局（岡山県岡山市）と中部支局（愛知県名古屋市）を設置し、地域密着型の取材活動を強化しています。

読売新聞の販売網と提携しているため、購読者は読売新聞販売店から新聞が配達される仕組みとなっています。

2016年には、中国支局を中国・四国支社、中部支局を北陸支局と統合して中部・北陸支社とし、より地域に密着した取材活動を行っています。

特徴

繊維産業全般を網羅: 素材メーカーからアパレル、小売業まで、繊維産業全体の情報を幅広くカバーしています。
地域密着型の情報: 各産地の特色ある繊維製品の情報を詳細に掲載しています。
海外情報も充実: 輸出入情報や海外の繊維産業動向に関する情報も積極的に発信しています。
業界関係者からの信頼: 名物コラム「ごえんぼう」など、業界関係者からの信頼も厚いです。

繊維ニュースは、繊維・ファッション業界の動向を把握する上で欠かせない情報源として、多くの関係者に利用されています。

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