織守きょうや

織守きょうや

織守きょうや（おりがみ きょうや、1980年10月7日 - ）は、日本の小説家。元弁護士という異色の経歴を持つことで知られています。イギリス・ロンドンで生まれ、現在は兵庫県神戸市に在住。国際基督教大学を卒業後、早稲田大学法科大学院を修了しています。京谷（きょうや）名義での作品も存在します。

略歴

織守きょうやは、2012年8月に『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞し、2013年1月に同作で小説家デビューを果たしました。2021年に専業作家となるまでは、弁護士として働きながら執筆活動を行っていました。

2015年には、京谷名義で発表した『記憶屋』が第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。この作品を第1作とする〈記憶屋〉シリーズは、累計50万部を突破する人気シリーズとなっています。2021年には、『花束は毒』で第5回未来屋小説大賞を受賞しています。

作風と特徴

織守きょうやの作品は、ミステリー、ホラー、ファンタジーなど、ジャンルを横断する作風が特徴です。緻密な構成と予想を裏切る展開、そして読者の心を掴む魅力的なキャラクターたちが、多くのファンを魅了しています。弁護士としての経験を活かした法廷ミステリーや、人間の心理を深く掘り下げた作品も多く、その作品世界は多岐にわたります。

主な作品

シリーズ作品

霊感検定シリーズ: ユーモラスな設定とミステリー要素が融合した人気シリーズ。
木村・高塚弁護士シリーズ: 弁護士である木村と高塚が活躍する法廷ミステリー。
記憶屋シリーズ: 人の記憶を巡る切なくも美しい物語。映画化もされた代表作。
恋する吸血種シリーズ: 吸血鬼をテーマにしたファンタジーラブストーリー。
ただし、無音に限りシリーズ: 音をテーマにしたミステリー。

その他の小説

SHELTER/CAGE: 囚人と看守の関係を描いたサスペンス。
響野怪談: 怪談短編集。
朝焼けにファンファーレ: 法律事務所を舞台にした青春小説。
幻視者の曇り空: 幻視能力を持つ男を描いたミステリー。
花束は毒: 未来屋小説大賞受賞作。
学園の魔王様と村人Aの事件簿: 学園を舞台にしたミステリー。
彼女はそこにいる: 短編集。
隣人を疑うなかれ: サスペンス。
キスに煙: 短編集。
まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖: 時代小説。

アンソロジー収録作品

織守きょうやは、数多くのアンソロジーにも作品を寄稿しています。ミステリー、ホラー、恋愛など、様々なテーマのアンソロジーでその才能を発揮しています。

メディアミックス

織守きょうやの作品は、漫画や映画など、様々なメディアで展開されています。

記憶屋: 漫画化、映画化。
非魔法少女と即席魔法: 漫画原作。

外部リンク

織守きょうや (@origamikyoya) - X（旧Twitter）

織守きょうやは、これからも幅広いジャンルで読者を魅了する作品を発表し続けることが期待される、注目の小説家です。

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