織田廣喜美術館

嘉麻市立織田廣喜美術館：福岡の豊かな自然に抱かれた、洋画家の軌跡

福岡県嘉麻市に位置する嘉麻市立織田廣喜美術館は、地元出身の洋画家、織田廣喜氏の作品を常設展示する美術館です。1996年、当時の碓井町が複合文化施設「碓井琴平文化館」の一環として開館しました。2006年の嘉麻市誕生に伴い、現在の名称となりました。

美術館は、織田廣喜氏の画業を年代順にたどる展示や、代表作である『讃歌』や『水浴』といった大作を展示する部屋など、5つの展示室から構成されています。氏の作品だけでなく、奥様や息子さんたちの作品も展示されており、家族の芸術的な才能に触れることができます。さらに、NTTドコモのCMで使用された「森の木琴」のショートバージョンも鑑賞できます。これは、美術館周辺の古処山で撮影されたもので、地元の自然と芸術の融合を感じさせる展示となっています。

建物の設計も特徴的で、大理石を薄く切った壁と天井が、自然光を効果的に取り込み、明るく開放的な空間を創り出しています。館内には資料閲覧室があり、四季折々の風景を眺めながら資料を閲覧することも可能です。館外には芝生広場があり、彫刻作品などが配置され、美術館全体で自然と芸術が調和した空間を演出しています。

美術館を訪れる際には、以下の情報を参考にされてください。

開館時間: 午前9時30分～午後5時30分 (入館は午後4時まで)

休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、その他館内整理特別休館日

入館料: 一般330円、大学生・高校生220円、中学生・小学生110円 (団体割引あり)

アクセス:
JR九州筑豊本線桂川駅から嘉麻市バス熊ヶ畑桂川線「碓井庁舎」下車、または西鉄バス西鉄大隈ゆき「碓井支所」下車、徒歩7分(約590m)
九州自動車道福岡インターチェンジから約26km(八木山バイパス筑穂インターチェンジ経由)
* 道の駅うすいから約570m

駐車場: あり

美術館にはミュージアムショップも併設されています。なお、建物は碓井郷土館と一体化していますが、織田廣喜美術館のみ入館料が必要です。

織田廣喜美術館は、単なる美術館ではなく、地元の歴史と文化、そして豊かな自然を感じることができる場所です。織田廣喜氏の作品を通して、日本の近代美術史の一端に触れ、心に残るひとときをお過ごしください。公式ウェブサイトやSNSもぜひご確認ください。

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