羅将神ミヅキ

羅将神ミヅキ

羅将神ミヅキは、SNKの対戦型格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズに登場するボスキャラクターです。シリーズ初の女性ボスであり、その強烈な個性と悲劇的な背景から、多くのファンを魅了してきました。

概要

ミヅキは『真サムライスピリッツ』で最終ボスとして登場しました。外見は若い女性ですが、その正体は、千年以上前に海に捨てられた赤子の怨念が、暗黒神アンブロジァと契約して不死となった存在です。力を増幅するために他者の肉体と魂を吸収し、数百年に渡り世界に災厄をもたらしてきました。名前の「羅将神」は、「羅神（魑魅魍魎）を統べる神」を意味します。

生い立ちと目的

平安時代、口減らしのために海に流された赤子は、捨てられたことへの憎しみと死への恐怖から暗黒神アンブロジァを呼び出します。自らの肉体を生贄としてアンブロジァと仮契約し、不死の存在となりました。その後、「みづき」と名付けられ恐山の霊力を吸収して成長しますが、13年後には村を生贄としてアンブロジァと正式に契約。羅将神ミヅキとして、破滅と絶望をもたらす暗黒の時代を到来させようとします。特に、古の勇者の魂である「紅珠魂」「白珠魂」「蒼珠魂」「玄珠魂」を狙い、覇王丸、千両狂死郎、柳生十兵衛、ナインハルト・ズィーガーを標的とします。

美州姫との関係

戦国時代には、肉体の限界から休眠に入りますが、100年後、調伏に訪れた舞妓・美州姫を取り込み、彼女の肉体を借りて現世に顕現します。以降、ミヅキの姿は美州姫のものとなります。『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』では、美州姫がミヅキに体を乗っ取られる様子が描かれています。千両狂死郎のエンディングでは、解放された美州姫が狂死郎に誘われ、夫婦となることが示唆されています。

ゲーム上の特徴

『真サムライスピリッツ』では、非常に高い攻撃力と、レバー入力を逆にする「邪神共鳴」などの特殊な技を持ち、強敵としてプレイヤーの前に立ちはだかります。怒りゲージが溜まりやすく、武器破壊技「天地魔境陣」は圧倒的な威力を誇ります。『サムライスピリッツ零SPECIAL』以降は、性能が調整されています。

使用技

魔界転生: 魔法陣を使ってワープする技。無敵時間があり、回避や奇襲に利用できます。
邪心共鳴: 相手の操作を逆転させる光弾を放つ技。命中すると相手は一定時間、操作が反転します。
覇気陰滅陣: 立ちガード不能の魔法陣を飛ばし、落雷と共に相手を攻撃する技。
我神飢爆魂: 魔獣を巨大化させて突進させ、連続で噛み付く技。
我神共鳴魂: 魔獣が体当たりする技。発生が早く、牽制に使えます。
我神変裂魂: 相手を無力な姿に変える光弾を放つ技。姿を変えられた相手は一定時間、行動不能になります。
天地魔境陣: 武器破壊技。黒い光弾を飛ばし、爆発させて相手を吹き飛ばします。

登場作品

真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変
真説サムライスピリッツ 武士道烈伝
サムライスピリッツ零SPECIAL
サムライスピリッツ 天下一剣客伝

キャスト

生駒治美
松本梨香
伊藤静
大沢つむぎ
土屋実紀
* 富沢美智恵

まとめ

羅将神ミヅキは、シリーズを代表する魅力的なキャラクターです。その強大な力、悲劇的な過去、そして美しい外見は、多くのプレイヤーを惹きつけました。シリーズをプレイする際には、ぜひミヅキの物語に触れてみてください。

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