美佳子の非難GO!GO!

『美佳子の非難GO!GO!』は、2000年 10月から2001年 3月までラジオ日本で放送されたラジオ番組です。

パーソナリティは声優の高橋美佳子さんと田中理恵さんが担当。高橋美佳子さんの冠番組としてスタートし、田中理恵さんは途中から助っ人として参加しました。

番組では、リスナーから寄せられた普通のお便りや、高橋美佳子さんに対する文句や愚痴などを紹介。

番組中盤からは、「ふつおた」よりも田中理恵さんや、番組の人気コーナー「シスターりえりえの懺悔の部屋」に登場するシスターりえりえをいじり倒すネタが多く読まれるようになりました。

オープニングでは、高橋美佳子さんが社会奉仕活動として、その回に届いたハガキやメールを錘にして鼻フックを付けたり、低周波治療機を身に付けたりする体当たり企画が行われました。

番組の内容は、主にハガキやメールの紹介とフリートーク、そしてメインコーナーである「シスターりえりえの懺悔の部屋」を中心に展開されました。

高橋美佳子さんの他の番組と同様に、挨拶は「ぱよぱよ」が用いられました。

シスターりえりえの懺悔の部屋

番組のメインコーナーであり、回によってはこのコーナーのために番組があるようなほどの人気を博しました。

リスナーがシスターりえりえに、人には言えない秘密を打ち明け、懺悔するという内容です。

シスターりえりえにはアシスタントとして美佳子（高橋美佳子）が付きますが、シスターりえりえと田中理恵さんは設定上は別人という扱いでした。

コーナー初回は、リスナーからのハガキがまだなかったため、スタッフの懺悔が行われました。その最初の懺悔は、構成作家の阿部さんが「田中理恵をオカズに性欲処理した」という下ネタでした。

このように、当初から下ネタや弄りネタが多かったのですが、公開録音（第7回）を機に、田中理恵さんを弄り倒すコーナーとしての色合いが強まりました。

そのため、番組中盤頃には「スカートの中が見えそう」などのセクハラ程度は、シスターりえりえも理解できる範囲内として許容されるようになりました。

シスターりえりえ自身も、当初は穏やかで寛大なキャラクターでしたが、次第にやさぐれていきました。しかし、年を越して誕生日が近づくと、心機一転、寛大かつ弾けたキャラとなりました。

しかし、その後わずか1ヶ月あまりで再びバッシングが増加し、回を重ねるごとに投げやりさは増してゆき、末期になると、遂には高橋美佳子さんからも「たらこ」呼ばわりされるという裏切りを受け、乱心の末に「シスター」というキャラクターは崩壊してしまいました。

シスターりえりえの裁定

「許します」「許されます」
シスターりえりえによる救いの言葉。田中理恵さんを褒める言葉や高橋美佳子さんの天然エピソード、榎本温子さんなどが絡んだ話題の際に発せられやすい言葉でした。

例：「良いですよ、美佳子さんなら全て許されますので」（トイレに入ったあと手を洗わないことを暴露された高橋美佳子さんに対して - 第2回）
例：「私もNHKの料金は払っておりません」（オリンピック中継をNHKで観たのに受信料を払っていないことを懺悔するリスナーに「許します」と言った理由 - 第2回）

番組中盤以降は、パッシングでも田中理恵さんにとって悪い内容でなければ許していました。

最終回となった第26回では、「これまでのすべてを許します」という最後の言葉を残して、修道院に戻っていきました。

「台本通りです」
番組中期からフォローとして使われ、終盤には多用された言葉です。

「神のみぞ知ります」「神のみぞ知る」「神に委ねます」
返答に困るような内容の懺悔を聞いた際、話を振ってくる高橋美佳子さんから逃げるためにシスターりえりえがよく使った言葉です。たまに「神のみ知ります」とも言いました。

「懺悔してください」「許しません」など
シスターりえりえに対する弄りネタやバッシングについては目を瞑ることがありましたが、逆に田中理恵さんや高橋美佳子さん、あるいは榎本温子さんへのバッシングには容赦しませんでした。

* 「裁きの業火に焼かれるとよいでしょう」
神のお告げを聞いたシスターりえりえの最高罰。最初に使われたのは、高橋美佳子さんのアルバム『超プラドル』を売却したリスナーに対してでした（第2回）。

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