美山町立北山小学校

美山町立北山小学校の歴史とその後の利用

美山町立北山小学校は、岐阜県山県郡美山町にかつて存在した公立の小学校である。美山町は、地域の過疎化に伴い、学校が閉校となった。2023年時点で、旧・北山小学校の校区は山県市立いわ桜小学校に変更されている。

校区と校舎の変遷

校区には片原と神崎の2つの地区があり、かつての北山村にあたる地域であった。廃校後、校舎は鉄筋コンクリート造の4階建てとして残り、1997年には北山交流センターとして生まれ変わった。現在、3階と4階は閉鎖されているものの、2階には当時の教材や民具が展示される図書室があり、訪問には事前予約が必要である。1階は改装され、2013年には「舟伏の里へおんせぇよぉ～」というレストランがオープンした。

学校の沿革

北山小学校の歴史は1873年に遡る。この年、日原村に盛弘舎が開校し、同年中には片狩村や神崎村にもそれぞれ小学校が設立された。その後1879年には各学校が改称され、1886年には盛弘学校、盛文学校、盛美学校が統合されて片原尋常小学校となった。さらに1887年には神埼村の習貫学校が神埼尋常小学校に改名された。

1897年になると片原村、神崎村、円原村が合併して北山村が誕生し、様々な小学校が統合されて北山南尋常小学校と名付けられた。この統合の流れは続き、1901年には北山尋常高等小学校へと名称を変え、1941年には北山国民学校に改称された。

1947年に北山村立北山小学校として再スタートし、1955年には周辺の村と合併し、美山村立北山小学校に改名。その後、1964年に町制施行で美山町立北山小学校となった。1970年以降も仲越分校や北山北小学校を統合し、学校の規模を拡大したが、1986年には仲越小学校が独立した。最終的には1997年に生徒数15名で廃校を迎えている。

現在の利用

廃校後もこの校舎は地域の施設としての役割を果たしている。特に2階の教室や図書室では地域の歴史や文化に触れることができる展示が行われており、地域住民や訪問者にとって重要な場所となっている。一方、1階のレストランは地域活性化に寄与しており、多くの来館者に利用されている。

このように、美山町立北山小学校は多くの歴史を持つ地域の象徴であり、現在もその存在は地域社会に根付いている。過去の教育の場としての役割を終えた今、交流センターとして新たな利用が進められ、地域のつながりを深める場となっている。

もう一度検索